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 インフェルノの墜落した海上付近が爆発し、音をたてて水しぶきが上がった。それと同時に、インフェルノに突っ込んでいっていた兵器や、海中でマリーに攻撃を仕掛けていた潜水型の兵器などがばらばらの残骸になって吹き飛んだ。海面からはマリーの駆るインフェルノが浮上していた。

 

 海中に引きずり込まれた際のマリーの怒りの感情は、そのままインフェルノの行動プログラムに反映され、瞬間的に多量のエネルギーを放出する結果となった。そのエネルギーの量は凄まじく、海中で水蒸気爆発を引き起こし、無数の兵器を吹き飛ばしたのであった。


 眼光を鋭くしたマリーは一点を見据えているようだった。


「やるよ。インフェルノ!」


 マリーがその力を見せつけようとしていた時だった。兵器たちの放っていた不気味な赤い光が緑色に変わり、イクスとマリーから一斉に引き始めたのだ。二人は引いていく戦闘マシーンを追う事もなく、訳も分からずその場に留まる事しかできなかった。二人ともプログラムに従い行動するだけのマシーンではない事は確かだった。

 

謎に満ちた機械たちの行動に困惑と若干の恐怖を覚えながらも、二人は自らの行動を決めていかなければならなかった。2機のSOOの周囲には機械の残骸が無言で散らばっていた。


「情報を渡せよ、イクス・ウィル。お前の差し金なんだろう?妙な小細工を弄してくれたな。」この状況で考え得る一番の厄介ごとだと思い、マリーはシャイニングに通信を入れた。


「僕も状況は君と同じだ。この状況だとこれから君と共同で戦線は張っていく事も考えられなくはないが、君の言い方だと戦いを望んでいるようにしか聞こえないな。」


「共同で戦線を張るだって?笑わせてくれるじゃないか。私が君のような軟弱者に頼るとでも思ったか。この機械たちの行動の謎の先にある答えに辿り着くのは私が先だ。邪魔をするなよ!」


「また、ロストテクノロジー…か?興味はないと何度言わせれば気が済むんだ。」

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