第28話 今後のこと
それから日にちが経ちヴィークたちの修業もアインとアリスの花嫁修業も残すところあと一週間くらいになった。一か月くらいこの村にいると言ってもう3週間くらい経ったのだ。
「あれからあっという間だったね。私かなり家事スキルあがったよ」
「ほんとだな。毎日が楽しくてすぐこんなに経ってしまった」
「私も料理に関してはもうお兄ちゃんよりもアリスちゃんよりも上手くなったんだから。これからは私が料理担当。そしてお兄ちゃんの胃袋も鷲掴み。えへへ」
生活面などでは王都より大変なところもあったが、それ以上に村のみんなが優しくて助け合いながら暮らしていくこの村は最高だ。
「なぁ2人とも。アインはこの村にいたいか?」
「「え?」」
「この村の人たちみんないい人だろ? 2人がここで暮らしていきたいと思うんならサムさんにお願いしてみようかなってさ」
ずっとサムの家の一室を借りていたが、もしここで暮らしていくならちゃんと家を建てるべきだろう。サムもきっと了承してくれるだろうからあとは2人の返答次第だ。
「私はお兄ちゃんが最初に言ってくれたところに行ってみたいな。私はそこに行くってお兄ちゃんが言ってくれたとき覚悟を決めたから」
「そっか。分かった」
「私もヴィークくんが行きたいところに行きたい。特に私は後から入ってきた子だしね」
「会えなくなるのはさみしいけど、たまにこっちに遊びに行くのもいいよね」
「ははは、それもいいかもな!」
ということでこの村にいるのは本当にあと1週間程になった。
後1週間今のまま楽しくほのぼの暮らしていけると思っていた。少なくとも今までは。
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