第二話 『魔法と技能』
「……この世界って魔法はあるの?」
『うん、あるけど……あっそっか!
まだスキルとか魔法の説明してなかったね!
ごめんごめんすっかり忘れてたよ〜』
笑いながら謝る白
こいつって·····もしかして天然だったりする?
いつかこの感覚に慣れてそうな自分が怖い
「えっとースキルと魔法とかはわかるよね?
あっちの世界にも漫画とかで出てきたし·····
今から零士のステータスを見せるよ!」
そう言うと白は
手のひらを前に出しながら広げた
するとそこからRPGゲームの
ステータス画面の様なものが出てきた
【 ステータス 】
名前:レイジ=アカツキ
種族:
称号:転生者
加護:創造神
魔法:火 水 風 土 回復 生活 補助
技能:武器操作 詠唱破棄 小級魔法操作
ㅤㅤㅤ身体操作 思考加速 鑑識鑑定 思念伝達
ㅤㅤ多重結界 超記憶 縮地 想像者
耐性:火 水 土 風
備考:なし
武器:妖刀『朧月』
「なんか色々書いてるけど·····技能多くね?」
俺は思った……これ結構強いやつだと
いや、まあなんとなくわかってたけどさ?
転生したら強いってなんか安定だし
まあ貰えるものは貰っておこう
「確かに普通の人間よりは多いね·····」
苦笑いをする白
まあそうでしょうね·····ていうかこれって·····
「なあ白ー
ステータスって他人に見られたりするの?」
零士は思った·····これを聞いておかないと
後々面倒なことになると·····
「いや、特別な
なぜそんなこと聞くかって?·····至って簡単
「こんなチートすぎるステータス·····
誰かにでも見られたら
どんな反応をされるか分からないからだよ
創造神の加護とか特にな」
零士のその発言に納得をし、頷く白
怖がられるかもしれないし
なにか大きなことに巻き込まれそう
トラブルとかは極力避けたい
「あとさっきのステータス画面って
どうやったら出せるんだ?」
零士がその質問をすると
白は困惑し、考え始める·····そして―
「ん〜説明が難しいな〜·····
零士の場合だったら手の平をかざして
ゲームのステータス画面が開く想像を
したら出てくるんじゃないかな?」
―とそう答える白
手の平をかざす·····ね·····
その瞬間
手の平の奥にステータス画面が表示された
「あっできた」
開くのにこんなに時間をかけてたら
今後に支障をきたすし·····後で練習しておくか
「それでいつでも確認できるよ!」
「じゃあ白
魔法と
まあなんとなくわかってるけどね·····
「おっけー! まずは魔法からね
この世界の人間は必ずしも
魔法を使えるとは限らない
魔法の素質が必要なんだ
だけど唯一 誰でも使える魔法がある
それが「生活魔法」と呼ばれるもの
とある国の国家魔術師が考案した魔法だよ
これによって世界は豊かになっていったんだ」
ほ、ほほう·····
「そしてこの生活魔法とは
逆に素質を持った人のみが使える魔法
……それが『攻撃魔法』と呼ばれるもの
まあその中でも六つの種類があるんだ
火や水を操ったりする『属性魔法』
精霊を使って魔法を操る『精霊魔法』
神に祈りを捧げて使う『神聖魔法』
相手を癒し、助ける『白魔法』
白魔法に反して相手を傷つける『黒魔法』
そして、どれにも属さない
『無属性魔法』の合計六つだ」
魔法の強さにも種類がある
「超級魔法」「上級魔法」「中級魔法」
「小級魔法」の四つだ!
零士が持ってる魔法は全て小級魔法だけど
魔力量が増えていくと他の種類の魔法も
扱えるようになるよ!
魔法の説明はこんな感じでいいかな?』
まあ一通り聞いてたけど·····多くね?長くね?
超記憶がなかったら覚えられなかったよ?
情報量が多すぎる!
「あー·····う、うん·····」
零士は苦笑いをした
「説明が多かったかな·····ごめんね?』
合わせた手の平を顔の横に持ってきてに謝る白
「あー……がんばる……」
心を無にする零士であった·····
「じゃあ技能の説明をするね!
技能もさっき話した
魔法の素質の様なものを必要とするんだ
世界に一つしかなく特定の人だけが所有する
『ユニークスキル』
ユニークスキルと違って複数存在する
『ノーマルスキル』
スキルとスキルを融合することで出来る
『統合スキル』
攻撃魔法の耐性を得ることが出来る
『耐性スキル』の四種類が存在するんだ!
そして!魔法と同じで強さも存在する!
SSSランクからCランクまでの計8ランクある
ちなみに零士が所持している技能で
一番ランクの高いスキルは
『武器操作』と『詠唱破棄』だね
まあこんなところかな?」
『なるほどだいたい理解した」
··········たぶん
「ほんとかな〜?」
ニヤニヤしながら尋ねてくる白
「も、もちろん!!·····」
白から目を逸らす零士
まあとにかく·····
「魔法と技能についてはだいたいわかった
説明してくれてありがとう、白」
「どういたしまして!」
白はそう言ってニコッと笑う
「そう言えば白……この洞窟って
どうやったら出られるんだ?
こっちの世界に来てから
同じ風景しか見てないし
もうそろそろ街へ行きたいんだが……」
異世界だしそういうのも見てみたい気はする
「街へ行きたいの?
それだったらこの洞窟を真っ直ぐ行ったら
洞窟の入口に着くよ!
洞窟の中にはモンスターは多少居るから
行くなら注意しようね」
「モンスターがいるんだな、了解」
「そういえば〜……
どうしてそんなに街へ行きたいの?
『異世界だから行ってみたい!』
とか考えてたみたいだけど
·····本当にそれだけ?」
不思議そうに首を傾げて聞く白
「まあそれもあるけど·····」
俺が街へ行きたい理由……それは……
「学校へ行ってみたいんだ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます