第68話 斥候部隊
王の後ろにいた
「
俺は師匠でもあるナビーに認められたくてずっと頑張ってきたので、自分では恥ずかしくて聞けない真面目な評価を知れることはありがたかった。
「わかりました。まずはシバですが、ここに居る
……え!? 俺ってそんなに強くなってるのか?
「ハッハッハ! シバはあれから鍛錬したのだな。それなら
「私は戦えるノロですから、戦闘中でも
「この中で、
手を上げながら、
「あの、ケンボーと呼ばれている槍使いの事ですよね? どの隊にも属さないでどこの戦場にも駆けつける、戦績だけは
「5日前、ナビーと真剣勝負をしたのだが、ナビーは開始数秒、一撃でケンボーを
それだけ伝えた
……まさか、ケンボーで強さを納得させるとは思わなかったな。
「次は、琉美の強さを説明しましょうね。琉美はノロですので直接戦うことは少ないですが、戦えないわけではありません。攻撃の強さだけで言えば、
疑心暗鬼になってまたもざわつく
「
「ノロの頂点である
「え!? なんで急に……」
「ナビー、なんで琉美だけ絶賛されているんだよ? 俺の時と大違いだぞ」
「
ナビーの話を聞いたとき、
……異世界に来てまで何考えてるんだ俺。これがないと、何もできないくせに。
なぜか琉美の握手会が始まっていて、
どうやら、自軍に迎え入れたくて勧誘しているようだった。
ナビーは琉美の手を引き、元の場所まで戻ってくると、
「向こうの世界でやる必要がなかったので、琉美には
「ちょっとナビー! ひどすうっ!」
ナビーは琉美の印象を悪くしてでも、
すると、
「なんだ、そのふざけた話は? では、
「私たちにはサンドバッ、じゃなくて、琉美専用叩かれ
「それに、男性ばかりの軍団に入れると、勝手に男同士の恋愛を妄想されてしまいますよ」
琉美は背後から口をふさぐ俺の腹に肘打ちをして、うずくまった俺にムチを出して滅多打ちにしてきた。
「2人ともいい加減にしてよね!」
ナビーが淡々と説明を始める。
「このように、叩くのが好きな琉美と叩かれるのが好きなシバは共生関係を結んで暮らしてきました。これに耐えられるというなら、どうぞ琉美を連れて行ってください」
「勘違いするな! 俺は、叩かれるのは好きじゃないぞ!」
少しの沈黙の後、
「まあ、ナビー
……ナビーが見つけた15人の兵は偵察隊だったのか。でも、5人死亡ってことは聞いてないぞ。
ざわつく
「
「はい。前回は隙があれば攻められるようにと20人編成にしたのだが、目立ちすぎたので、今回は少数精鋭の
しばらくの沈黙で賛成が決まった。
今まで黙っていた
「ワシはこの任務を、ナビー
「異論ではないですが、理由を聞いてもよろしいですか?」
「まず、ワシらの決めた作戦で5人も亡くなってしまったことが心苦しいのだ。
「そうですね。僕もそう思います。では、もう1人の
「護佐丸は、築城中の
誰も名乗り出ずに10秒程たった。
それに気が付いた尚忠は深いため息を吐いた。
「ハァ……わかったよ
「それはよかった。忠なら土地勘もあるので適任だな。いずれは
俺たち3人と共にする
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます