第15話 化粧など‥それから
異界からのお客であるファリ達 部屋でくつろぎながらの会話
「へえ、アシャルさんのドレス姿」天然ほのぼのな‥レーヴ
「そうか」こちらはファリ
あまり言葉がないが、顔は嬉しそうな褐色の肌、青い瞳のイケメンなファリ
何気に本当に嬉しそう 白い歯がキラン!
「国の大臣達のにやんこな人達も喜ぶだろう 女官さん達も嬉しそうだ」
そう、にゃんこな女官たち
猫耳に尻尾はゆららん!それぞれ満面の笑みに頬がほのかに赤い、赤いのであった!
こちらは化粧中となったアシャル王妃こと髪が長いアーシュであるある
吊り上がり気味な綺麗な宝石のような赤い瞳などが麗しい
もっとも目は魂が抜けたように虚ろだが…
「もう一人のアーシュと違って、どうしてこうも俺は弄られるのだろうか?」呟くが誰も当然の如く聞いてはいない
「素敵ですわ ああ、やはり古代風のドレスもいいです
それに後でにゃんこ王国の王族が着る こちらのドレスもお召しならないと」
白い尻尾をパタパタさせつつ、頬が赤い女官のルウがお化粧の粉をパタパタと塗り
淡く口紅を塗っている 他の女官たちは髪を結ったりとこちらも忙しい
「ルウ先輩頑張ってるにゃん いいですにゃん!!綺麗ですにゃん!」
うんうんと頷きつつの女官たち
「もう一人のアーシュさまの場合は‥」
「あの迫力と厳しすぎるお眼つきでは‥にゃん」
またもや、うんうんと頷く にゃんこな女官たちであった。
「あら、アリサ王女様は‥にゃん?」
「コミケの参加のようです 御多忙ですにゃん」
「新刊、愉しみです!にゃん」こちらも騒がしい
遠い異界では‥「ファリたちが先に行ってるから」
ファリの妻のナギ・ナジュアリがゲートの前で一言
「そうだな」髭のファリに似た顔、やや皺がある父親の部族の長
「アシャルさん 王妃になったから ドレス姿がまた見れるかと思います」ナギ・ナジュアリの言葉に 目を見開くファリの父、長
無言だが次に頬が赤い、赤いのであった!
そうしてアラシャやアリサなどが住んでいる邸宅の近く
忘れられているよな屋敷があり 豪奢なベットから一人の美しい娘がむっくりと起き出す アシャルのような長い耳に長い黒髪 赤い瞳の絶世の美貌の持ち主
こちらでは 今では天界から来た『災禍の王女』と呼ばれる娘‥
身体には影がなく 時折、身体が光がとおり抜けて、実はある種の幽体と分かる
もう一人のアーシュ達 同様であった。
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