第三話 スマイル
その日は青空がどこまでもひろがる秋晴れだった。ダイスケの練習試合の応援にいくため週末の市営球場に向けて川沿いの土手の道をセイジとサブローと歩いた。
JRの鉄橋をくぐり暫く歩きながら陸上競技場に目を向けると競争部の生徒たちが練習している風景が目についた。そして、
-オージ!!!どがんした!?
いくぞ!
川沿いの道に戻りながらいつかの女生徒の走る姿が昨日のように鮮やかによみがえった。そして身体の芯から
その後は彼女のことが気になりいつもその姿を探している自分に気がついた。部活の時間帯があわないのか寮の食堂で見かけることはなかった。学校でも中入生とはクラスが分かれているためダイスケたちと同様にすれ違っているようだ。
週末の部活ならきっと競技場にいる。
それからの週末は、部活が終わると自主トレと称して真っ先に川沿いの道を競技場に向けて往復した。そしていつしか彼女が同じ部活の背の高い男子生徒と競技場から一緒に寮に帰ることが分かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます