第54話 到着と砂魚

「おっ!見えて来たぞ あれが例の大昔の宇宙船か」レーヴ


「かなり大きな天空船・・宇宙船だな」ファリ


機械を操作して 外側から 天空船(宇宙船)に 

近くに来た者達に危害を加える

トラップがないか あるいは 

壊れて崩れそうな箇所を装置でスコープしながら確かめる


「ふむ、トラップは無し・・部分的に壊れそうな場所は2か所のみ

大きな穴が一か所か・・船のクルーの死体はない 欠片もない

壊れたアンドロイド(人工機械人間)が数体 中に入っても問題はなさそうだ」ファリ


「じゃあ 行くかい? ファリ」レーヴ


「ああ レーヴ 行くか 船の中のデータが残っているといいけどな」

にっと笑うファリ


砂漠・・砂の海の中 船の近くで 

砂魚達が砂の海の中を飛んだり跳ねたりしている


「大軍だな・・仕事前だが 少し狩るか 

仕事が終わる頃には砂魚達は移動してるだろう」ファリ


「サマク(砂魚)は焼いても 天ぷらにしても美味しいし

乾燥させて 茶のつまみにもいいな うふふ

僕 お酒駄目だし 頑張ってね ファリ」レーヴ


「まかせろ!狩人だ・・酒に付け込んでも上手いぞ ふふ

 20分で済ませる 待ってろ!レーヴ」

その言葉通り 20分で大量の砂魚を狩るファリ


「よし! 砂魚はもう俺達の小型艇に積んだし 待たせたな 行くか」ファリ

「うん 今晩のご飯が楽しみ 有難うファリ うふふ」レーヴ


「なんのこれぐらい 得意技だから じゃあ入るか」ファリが嬉しそうに言う


「あ!ファリ 生体センサーの検査を忘れてたぞ!」慌てるレーヴ


「んっ そういえば・・」


「万が一 地中に住む怪物どもが入り込んでたら

大変だぞ ファリ」


「そうだな・・小動物程度なら いいんだが

レーザーの剣に銃も用意するか」


「強いもんなファリは・・昔 何度も剣や銃で助けてもらった」


「お互い様だ レーヴ 

俺は襲って来る他部族達や怪物たちと戦ってたから

狩人としても戦士としても強くならなくては いけなかった


それに 長だった叔父が子を残せずに親父殿が跡を継いで

今は俺は長の跡取り・・


と言っても 今は部族自体が無くなり

血の繋がりの1つのグループになったけど」


「でも次の長 グループの家長だね

それもこの惑星で一番強い権力を今は持ってる」


「まあな 最初に天空人と出会い 一番の恩恵を受けたのと

協力しあって この惑星を変えたから・・


政治の表舞台に一番多いのは 俺の部族の若者や戦士だった女性達

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