第37話 卒業試験

機械の補修などの基礎的なエンジニアの勉強を習得すると

今度は 他の惑星の言語に文学 それから音楽に・・

それからレーヴのように 植物などの育成や品種改良の勉強にと 

彼はいそしんでいたようだった


そして俺の保護者ピウスさんとナギ

彼の保護者アンドレア・タカキは 

本当に仲がよく


ナギ・ナジュアナリもまた よく家に泊まりがけで 遊びに来た


今日は ピウスさんとアンドレアさんは宇宙ステーションにある

連邦の開設の為の事務局に出かけていた


ナギ・ナジュアナリが一人で 遊びにきた


遊びに・・というより実は 俺の今度の試験勉強を教えてくれる為に

来ていたのだが・・


成績優秀な彼ナギは 飛び級で 先月卒業したのだった


「ファリは勉強熱心だね」

「そうか? 早く卒業したいだけさ・・」俺は笑う


「ファリの成績は優秀だよ 次の試験 絶対大丈夫!」


「ナギ・ナジュアナリに太鼓判を押されたから 安心だな」


「あと5つ 大きな試験が済んで 合格点をもらえば

俺も卒業だ・・。」


「ファリも飛び級の試験を受けるの?」

「まあね・・。」

彼の顔を見ながら 俺は聞いた


「ナギ・ナジュアナリは?卒業したから これから何がしたい?」


「そうだね・・しばらくは連邦の組織の仕事を手伝う事になるけど

レーヴさんみたいに植物の研究も楽しそうだね

それか 音楽の演奏の仕事もしてみたい・・ふふ・・。」


「連邦の組織の仕事をしながら 大学に通っている人もいるって話だが

音楽の専門の学校に通ってみる?」


「ああ!それもいいね!」


「僕の場合 連邦の組織の方で 

植物を扱う部署か宇宙船の補修を手伝う部署を

希望を出しておいたけど

惑星の本部なら 音楽の専門学校にも通えるね。」

嬉しそうに笑うナギ・ナジュアナリ


「仮に宇宙ステーションの方でも 通信学校もあるらしい

数回の実地試験を受けに学校に行かないといけないらしいが・・」

ポンと資料を彼に渡す


「え!調べてくれたの! ファリ 勉強や試験で忙しいのに!」


「いや・・ついでがあったから・・それだけ」

俺は肩をすくめる


「有難う!ファリ!」

ナギ・ナジュアナリが抱きしめる


「ねえ 地球産の紅茶が入った・・だけど・・何してんの?」

怪訝な顔するエル


「いや その・・多分 男の友情だ・・。」言葉を濁す俺 ファリ

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