第21話 追撃
・・奴を倒すには・・剣以外の武器でもいい・・
例えば 手ごろな石ころ・・石ころでいいから 何かないのか?
・・ん?
レーヴの腰のベルトには ベルトが幾つかのポケット状になっていて
その中に すぐに取り出せるように 例の通信機がはさまってる
レーヴに言わせれば通信レベルが軽めの磁気嵐対応タイプで
衛星通信も可能だが 少々 通常より大型で重いのだという
手ごろだな・・俺は心の中で思った・・そして
「そうだ、こっちだ ゆっくり来い ゆっくりだ」
俺は奴の指示通りゆっくりと歩き 歩み寄る
奴は空いてる片手を差し出した
腕をレーヴの身体に絡ませながら もう片方の手には小刀
レーヴの首筋にピタリと小刀の先があたっている
剣を渡すなり
奴はにやりと笑い
「ご苦労さん!」と言ってレーヴを抱えたまま
俺の剣で その剣を上に振り上げて 斬りかかってきた
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