第16話 エスケープ・救出
小屋の屋根から 俺や親父達は大声で 叫ぶ
「彼らは 帰ってきた!」
「我等は 古代に水の恵みを与えてくれた大恩のある彼等を
命にかえても 救い出す!」
矢が放たれ 彼等を倒す
「貴様ら! この村に侵入して生きて帰れるなどと思うな!」
彼等もまた 矢を放ち 屋根に上り剣を交えた
ギュオオーン
奇妙な爆音がした
半月の夜の空に 宙に浮かぶ物
天空人の乗り物の一つで バイクという代物らしい
そのバイクは 空中を滑るように浮かび
今 俺達の目の前にある 乗っているのは・・・
「レーヴ!」
「あ!ファリ 心配で追いかけてきちゃった」
「この馬鹿! 危ないだろうが! 戦闘の経験なんぞない
天空人は黙って大人しくしてろ!」
「それはないじゃないの ファリい・・」
泣きそうな情けない顔をするレーヴ
「なんだ!あれは!! 宙に浮かんでいるぞ!」
「矢だ! 砂の魔人の悪しき魔法だ!」
沢山の矢が雨あられとばかりレーヴめがけて 降り注ぐ
「ぎやああ!」レーヴの悲鳴があがる
「ちい!」舌打ちをすると 俺はジャンプしてレーヴをバイクから引き剥がす
「ひゃああ!」今少し 情けない悲鳴を上げるレーヴ
彼を抱きかかえ すぐ下の屋根に着地する
バイクは落ちて大破する勢いよく爆音が響く
レーヴをかばい 破片のかけらが当たる
「つう・・」背中から血が滲む
「大丈夫かい!ファリ!」
彼の心配そうな目を見て
俺は強がって 不敵そうな笑みを浮かべから
レーヴに言った
「ふん! たいした事ない
それよか・・お姫様だっこをされてるレーヴ殿
見た目よか 少々重いようだな・・」
「!」
俺はもう一度 ニッと笑う・・。
それから 近づいてきた敵を振り向き際に
短めの剣で 斬り捨てる
「ぎゃああ!」
「親父殿! 天空人達は確保したか!」
「おお!」
レーヴの空中に浮かぶバイクに気をとられた敵から
親父達は捕まっていた天空人を救い出していた。
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