第15話 浚われた天空人たち

「あそこ・・

あそこの小屋にいる・・。」


息を荒くしながらナギ・ナジュアリは 指差した


すばやく彼の怪我の応急手当てを済ませ 

それから、俺の村の戦士の一人がうなずき

彼を村の外の安全な場所へと避難させて

村の小屋のすぐ外で 彼等 天空人は縛られて 刀をつきつけられていた



彼ら・・選伐隊の二人は信じてくれと叫んでいた


「我等は この地に住む 天空人の子孫でなく

先日 宇宙から箱舟に乗って来た者だ!信じてくれ!」

「生贄など まったくの無意味だ!」


「デタラメだ 天空人が帰ってくるはずないだろう?」せせら笑う村人たち


砂の魔人と地下遺跡の水の神に生贄を捧げなくては

俺達の唯一の水源は途絶えてしまうのさ」


東の村人達は笑う

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