第11話 攫われた天空人・水の神への生贄の儀式

東の水の塔の調査のために

遠くの東の方にある部族の村に出向き 二人ほど帰ってこず

連絡も途絶えたという


相談をうけた 村の族長や親父殿達は 顔を合わせて

重々しく悩ましげに顔を互いの顔を見ている


一番年の若い戦士である俺ファリも この会議に参加していた


俺はつい口が滑り 彼ら天空人に ある事実を告げた


「東の部族の一部では 水を絶え間なく得るには

毎年 必ず生贄を必要だと考えられていて

一番良いのは 天空人の姿をした子孫、いなければ見目麗しい人間の血を捧げる」


「全身の血を抜かれ その血は 儀式の後で 遺跡の湖に注がれる」


「血を抜かれた身体は 砂漠の地に捧げられる」


「天空人なら・・

天空人が帰ってきたなどと信じずに生贄にされる 天空人の子孫と

誤解されて 生贄にされる可能性が大きいな」


「ファリ!」


「あ、ごめん・・口が滑った。」

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