第7話 天空船の来訪 激変のはじまり

空から奇妙な 巨大な光が照らす

「何だ?」


大きな大音響とともに 近くの砂の海に激突したもの

それは大きな変化 激変の始まり


一瞬 吹き飛ばされそうになるが 傍にあった岩場が俺を守った。


布で結んでいた

肩ほどの長さの真っ直ぐした黒髪が 解けて サラサラと風にそよぐ


そして

しばらく呆然としていたが 何が起こったのか 確かめるべく


俺はまずは取りあえず 水を少々汲みあげて 水入れ用の皮袋に納め

そのまま 大きな爆音のした方へ向かった


デアンカに乗り 砂漠を走り 砂の谷を二つ程越えた先に

それはあった


巨大な物体が 砂の海にめり込んでいた


丸みを帯びた箱型で 巨大なものだった


箱型の表面から シューシューと音がしている


「なんだろう?これ・・?」 


恐怖より好奇心の方が俺の気持ちを上回った


デアンカに乗ったまま・・グルグルと廻りを回る・・


一周を廻るだけでも かなりの大きさなので 時間がかかる


「大きいよな・・空から堕ちてきたのか・・?

え・・?空・・」


俺は 喉元で ごくりと唾を飲み込む


「まさか・・?」

「まさか・・・? 伝説の天空人・・?星の箱船か?」


表面はツルツルしていて まるで繋ぎ目がない


俺は 意を決して

そっと 恐る恐る 近づき 巨大な物体の表面に触れようと試みる


手をのばしかけて 一瞬やめた 近くによるだけで熱気が感じられたから


「危ない! 大気熱でまだ 熱されて 温度が高いんだ!

少しだけ そのまま 待って!」


どこからか 声がした


まもなく

継ぎ目のないはずの巨大な箱型の一部が光り ぽっかりと穴があく


・・いや扉が開いた

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