第8話 来訪者との出会い

俺 ファリはごくりと 喉を鳴らす・・天空人の星の箱舟


天空人が降りてくる!

どたん!! 降りてくるというより こけて転んだ・・という表現が

正しいのだろう・・。


「いや~まいった まいった! すっ転んだよ! あはは」

能天気な明るい笑い声


神々のような 威厳のある神々しさ(こうごうしさ)を 

心ならずも期待していた俺だったが


何かが・・力尽きるような 思いを感じた


先程 転がったのは

まだ 俺とそう 年齢は変わらない少年だった


そして その姿は 淡い金色の髪に淡い青の瞳 尖った耳

・・天空人の姿の一つ 祖母のアリアと同じ姿の人間


「こらレーヴ まだ出るなと あれほど・・ん?君?」

俺の方を見る


少年を軽く叱り俺を見てる男

その姿もまた 少年と同じ淡い金色の髪と尖った耳を持つ男だった


その・・ちょっと間抜けな少年レーヴこそ この惑星に緑の恵みを与える者だったが

それは ずっと後の話


俺は 彼らに問いかけた


子守歌の中にやら 

そして伝承として伝わった彼ら天空人の言葉で

俺・ファリは問いかける事にした


「貴方達は 天空人? 水の星に住むという

水の塔を作った伝説の空の彼方に住まう者達ですか?」


「貴方方の姿は 天空人と交わった子孫である俺達の部族の民


時折現れる 天空人の姿を現した祖母アリアの姿とそっくりだ」 

ファリはゆっくりと問いかけた


「それは・・少々 大昔の古いイントネーションに表現やら入り混じっているが

確かに我々の言葉だ」


彼らは じっと驚きの表情でこちらを見てる


そう これは紛れもない天空人の箱舟

天空人と呼ばれる者達の星の箱舟


1隻の宇宙船が 砂の惑星に不時着したのだった

それも俺達の村の近くに・・・その伝説通りに・・

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