第5話 砂魚と金

他の塔は 砂の魔人により 彼らがその手を伸ばして 

地下深くに隠してしまったという


おそらく砂嵐か何かで地下に埋もれてしまった という事らしい。


水が湧き その恵みを与える 地下遺跡の中の東の水の塔


俺達 人間は部族同士に分かれて 暮らしていた


俺達の部族同士の争いで村を守り 貴重な水を確保する事 


砂魚の漁に 遊牧 

家畜は 乗り物にもなり 

ミルクも多くでるデアンカ(ラクダのようなもの)に小さな鳥


モンスターとの戦い


部族のおもな女達(女戦士は別だが)や身体の弱い者の仕事は 

家事に 夜の寒さや日中の暑さをしのぐ衣類や小物 


日用品も含めた道具や武器を作り

市場で売るための織物を編み


それから 危険と負担の少ない 

コケのトリブルなどの実

棘のないサボテンのサツバールを収穫したり 家畜の世話をしていた


時に村を襲うモンスターや他の排他的で攻撃的な村からの襲撃で

彼等も戦う事もある


・・この惑星には水の神への生贄の儀式をする者達がいるから


彼等は妹や祖母のような水の惑星の姿をした者達を狙う

あるいは 犠牲となった俺の母のような見目綺麗な者



先月に一応は俺も戦士として資格を認められた


今の俺の仕事は おもに金になり 手ごろな食料の確保に

なる砂魚サマクの漁


そうやって砂の海に潜っては サマクを採っていた


砂金も 金にはなるが


俺達の住む砂漠の星では

あまり価値は低めで 味の上手い砂魚サマクの方が金になったのだ


・・・

そう その時までは・・・・・

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