渾身のドラゴンバット

こやかず

第1話 転送

俺は1人の不良がバット1本で超不良高校に

突撃しようとしていた。


「来たか!!」


ほぼ廃校みたいな校舎からゾロゾロと

鉄パイプ持った奴だったり木刀を持ったやつが

出てきた。


「あらあらこんなに大勢で

出迎えてくれんのかい?嬉しいね。」


俺はのそのそとゆっくり校舎の中に

入ろうとした。


「殺っちまえ!!!!!!」


1人の男の合図と同時に学校の玄関や窓から

ドタドタと俺に大声を上げて

襲いかかってきた。


「よしっ・・・・・・行くぞ!!!!!!!!!!!!」


俺はバットを片手で侍の如く斬りかかるように

他校の不良をバッタバッタと倒して行った。


「おりゃーー!!!!!!!!!!!!」


相手の不良達に負けないくらいの声を

俺は上げ階段を駆け抜けた。

後ろから攻撃されそうな時は後ろ蹴りで

対応したりバットを生かした攻撃をしたが

やっぱりバットで攻撃した方が沢山倒せる。


「おーい!!!!これじゃ俺の無双じゃねぇか?

おい!!!!」


他校の不良共はバカみたいに攻めてきた。

普通少し立ち止まって考えるだろう。

まぁそんな時間与えないんだけど。


「オラオラ!!!!!!頭(かしら)はどこだ!!!!!!!!!!!!」


結構倒したはずなんだけどな・・・・・・。

まだ俺を囲う程の人数がいるのか?


「・・・・・・燃えてくるぜ。」


小さく呟きニヤリと笑い俺は狂気になった。


「はっ!!!!!!!!!!!!

てめぇら学校崩れるけど我慢しろや。」


「は?何言ってんだて、お?なんだ地震か?」


俺は床を思い切りバットの先でズドンッと

突き刺した。

その勢いで学校の床にヒビが入りそれで

地震が起きた。


「崩れろ。」


3階の床が崩れてきた。

俺も危ない状況にいるのはここにいる

皆と同じだった。


「あいつ人間じゃねぇー。」


「助けてくれぇー!!!!!!」


強気だった他校の不良共は床が崩れると

一気に弱気になった。

床を崩したらこの学校の頭が出てくると

思ったんだけどな。

俺は崩れていく床の破片を飛び蹴って

何とか生き延びつつ頭を探していた。


「おい!!貴様。」


「あっいた。お前この学校の頭か?」


正直聞かなくても分かっていた。

だってなんかすげぇー輝いてんだもん。


「ああ、そうだ。ここまで上がって来い。」


俺を上から目線で見下ろし腕を組み

まだ崩れてない屋上に堂々と立っていた。


「言われなくても!!!!!!

そして、1発でシメェーだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


バットを徐ろに力強く振ると頭は後ろに

飛んだ。


「少しは骨がありそうだな。」


「タダでこの学校の番張ってる

わけじゃねぇぞ。」


と言いながら両手で1つずつ石を持った。


「これでも喰らえ!!!!!!」


石を思い切り俺に向かって投げてきた。


「バカだぜお前。」


カキーーーーン!!!!!!!!!!!!と大きな音を立てて

投げた石が頭にぶつかった。


「やるなお・・・・・・。 」


「だあああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


頭の頭(あたま)にバット振り下ろし決着が

着いた。


「まぁこんなもんか・・・・・・?

なんだ?目眩が・・・・・・。」


俺は頭を倒すと直ぐに目眩で倒れてしまった。

・・・・・・。


「・・・・・・はっ!?」


何時間寝ていたのだろうか?

俺は森林の中で寝ていた。

確か学校にいたはずまでは?

何かおかしい。


「とりあえず探索だな。」


俺はとりあえずバットを腰にしまった。

森を抜けてく中突然開けた場所に来た。


「何だ?こいつは。」


なななんと!!!!!!開けた場所に黒いドラゴンが

寝ていた。


「おっと?これは現実か?」


でも幻想の割に草や木がヤケにリアルで

触った感触も同じだ。

とにかくこのドラゴンは何なんだ?


「なんだ、貴様は?」


「人に名を聞く時はまずてめぇーが

名乗るのが礼儀じゃねぇのか?」


俺は別に怯えているわけじゃない

未知の生物が出てきて困惑していた。


「人間の癖に・・・・・・まぁいいか。

お前みたいなバカは好きだぜ。

俺は黒炎龍『ボルグフ』よろしくな。」


「俺の名前は大原 優也(おおはら ゆうや)

突然で悪いが少し戦ってみるか?」


どれだけ今俺の力がボルグフに通用するか

試したくなった。


「いいぜ、来いよ。」


「では遠慮なく。」


バットをボルグフに向け上に飛んだ。


「あらら、またこりゃ高く飛んでんな。」


「はぁぁぁぁああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ボルグフよりも高く飛び

ぐるぐる回転してボルグフの頭に

バットを思い切りぶつけてやった。


「ぐあ・・・・・・。」


ボルグフが少しよろ着いた。


「き、貴様、言うだけの事はあるな。」


「俺だってこの技を使うのはあんたが

初めてだよ。」


汗が止まらねぇ。

まぁ相手がドラゴンだからな。


「いい一撃だったが俺を倒すまでには

至らなかったようだな。」


「じゃあ倒れるまで倒す。

ただそれだけだ。」


多分倒すなんて無理だ。

物凄く強い一撃を与えたところでバットが

ぶっ壊れてしまう。

ならバットをぶっ壊す。


「ドラゴン舐めんじゃねぇー!!!!!!!!!!!!」


ボルグフは口から炎の玉をポンポンと出した。


「おりゃ!!あちっ!!!!!!!!!!!!」


炎の玉をバットで跳ね返したが

1発当たってしまった。

そして煙が上がった。


「おっと、悪いな少しやりすぎた。」


ボルグフは俺を舐めやがって

勝ち誇って大笑いしてやがる。


「おい!!てめぇ何笑ってやがんだよ。」


「・・・・・・へっ?生きてんの?

お前本当に人間?」


ボルグフは目をまん丸にして驚いた。


「ドラゴンの炎玉(えんだん)を喰らって

立ち上がれる人間なんて

・・・・・・貴様やるな。」


ボルグフからしたら想定外だろう。

人間がドラゴンの攻撃しかもドラゴンの炎を

喰らって生きているなんて。


「もう喰らわない。

お前の一撃。」


「俺の攻撃を喰らわずに倒すだと?」


「そう!!こうやってな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「なんだと!?」


ボルグフは大暴れした。

火を吹いたり爪で引っ掻いてきたりなど

していた。


「バット舐めんな!!!!!!!!!!!!」


向かってきた爪をバットで攻撃した。

すると爪はガラスが割れるようにパキパキ

割れた。


「痛っ!!!!!!!!!!!!

くそがー!!!!!!!!!!!!」


更に大暴れしたボルグフにバットでドカドカと

ぶっ叩いていった。


「これでしめぇーだ!!!!!!!!!!!!

バット二刀流!!!!!!!!!!!!」


俺の予備に持っているバットを用意して

二刀流バットにし最初にやった同じ一撃を

また喰らわしてやった。


「ぐべあーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「勝った!?」


とてつもなく手応えを感じた。

これは倒したに違いない。


「俺は貴様を気に入ったぞ。」


「は?」


「お前のその先を見ないバカさを

気に入った。

だからお前のそのバットに

取り憑かせてもらう。」


「あっそ、じゃあこれからよろしくな。

ボルグフ。」


(よく分からないが何となくドラゴンが

俺のバットの力になってくれるんなら

強くなるんじゃね?)


と思い俺は素直にボルグフをバットに

憑依させた。

これで俺は最強だ。














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