第11話

俺はなんとかエリクサーを使い蘇生することに成功した。だがあの後から今までの記憶がなくなっていた。君の名は?僕の名は?道路にあるカーブミラーに写ったイケメンをみて、あっ、俺だ。秒で記憶を戻した。


俺はなんて罪な男なんだ。こんなん誰でも記憶戻っちゃうわ!……ところでさっきから涙をちょちょ切れしながら歩く大魔王様こと小春さんはというと


「………ご、ごべんね〜ききらいにならないで〜〜〜うわ〜ん」と美少女を返却していた。


「大魔王様!此度の戦どうでしたでしょうか?一人のスーパーデラックスアメリカンイケメンの尊い犠牲を出しましたがなんとかなりましたかな?」


いつもどおりの会話をしてくれることを願ったが今回は流れ星さんいけずでした。小春は俯いたまま俺の渾身のジョークを天の川に流した。うん、この流れたジョークよ、いつかだれかの流れ星さんになってけろ!


よし!ここは深瀬雫の十八番を出すときがきたな!ふぅ〜腕がなるぜ、ボキゴキボキ。あっ、折れたかも


「よし、小春!おっぱいを揉ませろ!あと、サイズもな!これは命令ぞ!」


どうだ気持ち長めのひげがある感じで喋ったがさぁ、どうする?小春姫の答えは


「………うん。いいよ。」


ハルマゲドン。


「あの〜ごめんなさい!!!今のは冗談です!だからインペルダウンに送るのだけは堪忍してくれやす〜〜!!まだマゼランの毒に犯されたくなかですーー!!ごめんなさーい!」


あぶね〜危うく俺が大切に温めておいた童貞が食われるところだったぜ!ふぅ〜…………え?いいじゃん。食われても。むしろバイキング形式にしちゃいなよ?……だ、だれだ!そ、そんな裏山けしからん事をいうやつは!


ちら?なんだこの虚しいまでの気持ちは。ジョークが聞かずセクハラ攻撃もまさかのスライム吸収。………はぁ〜仕方がないと珍しく覚悟を決めた所で


「……ごめんね?これからは責任を取って誠心誠意ご奉仕します!身も心も御主人様のものです!よろしくお願い致します!」


ああ、こいつは本物のバカチンみたいだ。


「バカだな小春。奴隷の不始末は御主人様の責任だろ?だからもう気にすんな。いつも通り楽しくやってこうぜ?な」


「……でも、私のせいで雫くん」


変態扱いを受ける?鬼畜野郎と罵られる?その他エトセトラ?知るか。今は


「じゃあ小春!命令だ!」


「は、はい!」

と言ってぷるぷる泣きながら震えていた。本当アンポンタンの重りはどっかの出来損ないな姉とヤンのデレが進行中の愛しの妹だけで十分だ。


「では奴隷小春よ御主人様の命令を聞き届けよ!今すぐ泣き止み私に満面の笑みをみせよ!これは命令だ!」


すると目を見開いたあと袖で涙を拭った小春が俺に向かって満面の笑みを向けた。あ、やばい。


俺は自分の今の顔を小春に見られるのがなんとなく恥ずかしくて誤魔化すために小春の頭を乱雑に撫でた。


(あっぶね〜これは反則だ。今は顔見れねぇし見せれねぇな。全くなんだこの美少女は)



小春は顔を真っ赤にして乱雑だけど心地のいい好きな人に触れてもらえてることに喜びを感じつつ


(今のは反則だよ!雫くん。いつもふざけてるのに……こんなのは…だめだよ。こんなのもっと好きに大好きになっちゃった。……もうなんでもいいや!この人の傍に入れたらなんでもいい。)


今この瞬間大好きな人との時間がずっと続けばいいのにと願い事をした。





二人が心配で影で見てた松原と美琴は


「……なるほど、美琴が惚れるのもわかるかも。よかった、気づくのが今で。止まれなかったよ、遅くても速くても。」


「やっぱり雫はかっこいいな〜さすが僕の王子様だね」


しずくの知らない所で二人の美少女?のフラグを建築してましたとさ。チャンチャン






「「チャンチャンじゃねーーーーわ!!!出番ないしヒロイン確定しかけてるしでふざけるなーーーーーー!!!」」


「「絶対におにぃ(雫)は誰にも渡さないんだからーーーー!!!!」」


雫は寒気を覚えました。

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