第9話
小春は小悪魔かもしれない。昼休み俺は美琴と昼ごはんを食べに食堂に行こうとしたら小春が教室なのに
「雫くん!私も一緒していいかな?」
おいおい、小春さん?周りを見てご覧?男子の射殺す目、女子のスクープに群がる野獣の目が俺を貫かんとしている。
「み、三森さん?え〜っと友達はいいの?」
俺はあくまで他人と言ったふうに返すと一瞬不満顔で頬を膨らませてから何を思ったのかニコッと企みの顔をしてから
「じゃあ私の友達と四人で食堂にいきましょう!それならいい?」
とザ あざとい行動ナンバーワンの首を傾げるポーズをしたものだから俺あえなくノックアウト!
美琴と目配せをしたあと
「わかった。じゃあ一緒に行こうか。」と俺が言うとめちゃくちゃ嬉しそうに頷く小春。おいおい、クラスには内緒なの忘れましたか?俺はこれからのことを考えて背中に変な汗を流し、後ろから七色の視線を浴びまくった。
食堂につき、なぜか席順が俺の横に小春という席順になった。さぁ〜何か話題を出さなきゃと考えていると小春の友達が
「えっと〜はじめましてかな?私は小春の友達の松原千夏です!好きな物は小春です。よろしくで〜す!」
コミュ力高めな友達だな〜と関心してると俺の幼馴染にして親友の可愛い美琴が
「はじめまして!僕は雫の幼馴染で栗橋美琴です。食べることがすきです。」
あ〜可愛い。ちょっと人見知りをする美琴だから若干顔が赤らんでる所もグット!美琴の挨拶で松原さんは口を半開きで「かわいい〜」と口から漏れ出ていた。俺は美琴に続けて挨拶をしようとしたが
「千夏ちゃん、この人が私の御主人様の深瀬雫くんだよー」
「「はぁ?」」
突然のカミングアウトに俺も美琴も同時に口を開いた。何をいってんの?てか前々から松原さんには話してたの?
「ちちちちょっと待って!三森さん!えっ?まじか?」
やばい。語彙力吹っ飛んだ。未だに美琴は呆然としてるし松原さんは俺をじっと観察するように見てるし何よりこんな食堂で当たり前のことの用に言ってのける小春。パニックパニック!
「雫くん?どうしたの?いつもみたいに小春って呼んでください。」
こいつはバカなのか?何か言わなきゃ!でも出てこない。するとずっと俺を見ていた松原さんが
「そんな焦んなくても大丈夫だよー小春がずっと深瀬君のこと好きだったの知ってるし。変な告白したのも知ってるからねー」
変な告白ってわかってたなら最初から間違いを正してほしかった。松原さんは続けて
「ま〜小春がカップルが嫌な理由は私達だからな〜そこはごめんね〜」
こいつらだったのか!
「……俺的には奴隷とかよりも彼女のほうが有難かったんだけど」
「まじでごめんね〜!でも小春が深瀬君のこと大好きな事には変わんないでしょ?ね?小春」
すると小春は顔を赤らめながら何度も頷いた。松原さんは
「そんなわけでこれからも小春の事よろしくね。学校でも話してあげてほしい。私達も協力するし!ね?美琴ちゃん?」
いきなり振られた美琴は
「えっ?え、うん。うん!まかせて!」
とあまり理解出来てないようだがとりあえず返事をする美琴。チラッと小春を見ると小春も俺を見てたみたいで目があった。
「ま、小春がいいなら俺は学校でも話すのは大丈夫だ。ただ学校ではあくまで友達として接してくれ!奴隷とかは無しだ。俺の学校生活が死ぬ。」
俺が改めてそう約束をすると笑顔で「うん!ありがと!」といって抱きついてきた小春。ここ、食堂だって忘れてない?なんだか家に来てからかなり積極的になった小春。一体柚希と何を見たんだろう。そしてこれから俺はクラスメイトないし学校の誰かに殺されないか不安でいっぱいであまりご飯が喉を通らなかった。
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