第6話
妹の意外で知りたくもなかったキャラに俺は軽く絶望してると2階からホクホク顔の柚希と小春が降りてきた。一体どんな写真を見たのだろうか。
それからみんなでよるご飯を食べることになったのだがさっきから小春がずっとチラチラ見てくるし柚希は柚希でこっちをじっーとみている。ただ見てくるだけならま、いい。ただその視線がだめだ。これ俺の小さい頃の肌の写真をみて、今はどうだろとかムッツリ考えてる、そんなところか。
「見てみる?今の俺の」と冗談で言ったら小春は真っ赤な顔で
「えっ?え、え?いいいまのしずくくんのしずくくんを」といいながら視線を下にし、頭から湯気がでてる。それに比べて柚希は食い気味で
「見る!見てあげる!これも姉としてのせきに「ばかやろう。みせるわけねぇーだろ!」と柚希の言葉を遮り頭にチョップを食らわす。柚希は痛がりながらもちぇっと舌打ちをして小春は少し安心と残念が共存した曖昧な顔をしていた。
そんな二人のやり取りを静かに見ていた小悪魔もとい妹の乃愛が
「……おにぃは結構大きいよ。」と一言。
俺が反応するよりも早く柚希と小春が
「はっ?はぁ?ちょっと乃愛?なんであんたが雫の大きさなんてしってんのよ!ま、ままさかあんた」と騒ぎ、小春も
「しししずくくん?そそそんなことないよね?大丈夫だよね?」
と涙目で言うので
「あ〜乃愛は昔から朝俺の部屋に入り込む癖があるんだ。多分そのときに見たとかじゃないか?別に直接見たとかでは無い。な?乃愛」
俺が乃愛に聞くと小さく微笑むだけで何も言わなかった。……えっ?みたの?ちょっと乃愛さん?
柚希と小春が俺と乃愛を交互にみて何か言おうとしたがそれを遮るように乃愛が小春に
「さっきから気になってたんですけど三森さん、おにぃの事好きですよね?友達としてとかじゃなくて」と乃愛が確信をつくように言うと
小春は俺の顔を見たあと顔を真っ赤にしてから
「………うん。好き。うんう、大好き!」
やばっ、俺も顔が赤くなってきたかも。だってこんな可愛い子に言われたら誰だって照れるだろ!聞いた乃愛は
「でもさっき奴隷がどうのこうのって言ってましたよね?二人は本当はどういう関係なんですか?」
乃愛はずっとこれが気になってたのか。確かに家に来てからの小春は俺に対して好意だだ漏れだったし友達って感じでもない。しかも朝のこともある。柚希も気になるらしく黙って話を聞いている。どうする、話したほうがいいのか?チラッと小春を見るとまるで俺の考えがわかったのか小さく頷いた。
よし!
「実はな……」俺は乃愛と柚希にこれまでの小春との事をすべて話した。二人は黙って最後まで聞いていたが乃愛が
「つまり三森さんはおにぃが好き過ぎておかしくなったと」
そういって少し考えてから納得したのか
「三森さん、うんう小春さん。これからは仲良くなりましょ?」と乃愛が小春の手を取った。すると柚希も
「小春もだいぶおかしい。でもよくわかる、だからわたしとも仲良くして」と柚希も小春の手を取り3人で仲良く手を取り合った。小春は
「あ、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!」と笑顔の小春。やっぱり小春って学校一の美少女なんだなと改めて思った。
その後はさっきまでのギスギスが嘘のように仲良くご飯を食べ少しお話をしたあと遅くなるといけないので小春は帰ることに送っていこうとしたが家近いから大丈夫と言われたので玄関で別れた。別れる直前に
「今日はありがと。雫くんのこと知れて楽しかった。また来てもいいかな?」
「ああ、またいつでも来なよ、乃愛も柚希も喜ぶだろうしな」と言うと小春は
「…………雫くんは?」と上目遣いで反則技をしてきたのでおれは
「………俺も嬉しい。だからまた来てくれ」
それを聞いて満足したように、じゃあね!また明日バイバイといって帰っていった。僕は少しの間小春の最後の顔に見惚れてからリビングに戻ると
「これは不味い。あんな純粋な子が雫の側にこれ以上いたら雫、惚れちゃう!どうにか阻止しないと。」
「大丈夫!まだやりようはいくらでもあるから。そんなぽっと出の奴に渡してやるもんか!」
「「雫は」「おにぃは」絶対にあの女には渡さない!!」
俺はそっと扉を閉めて2階の自分の部屋に向かった。悪い、小春。あいつら全然喜ばないわ。ごめん。俺は静かに謝った。
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