第3話 頑張れ小石、異世界で生き残れ!
そして、しばらく転がり続けた後に、混石君は自分の特技を確かめるために、転がるのをやめた。でも、転がりすぎて目が回っている。ただの自滅である。落ち着くまで待ってあげよう。
「あ~~~。転がりすぎて、目が回った~~。大体は、自分の現状が把握できたぞ。目が回る感覚もあったから、夢では無いようだ。受け入れるしかない。設定として、モンスターや特技、ステータスがあるのなら、戦闘が起こる可能性がある世界ってことだな。それなら、生き延びてやる。たとえ小石だったとしても……
じゃあ、まずは、特技を使いこなせるようになろう。大きくなると固くなるでもしてみるか…」
混石君は、みるみる大きくなり、カチンっと音を立てて固くなった。
「力使ったら…なんだか疲れてきたなぁ…しかも眠くなってきたぞ…ZZZZZ…」
「おいおい!なんだ、このただ邪魔くさい岩は。道を塞ぎやがって、通れねぇじゃねえか!」
斧を担いだ、戦士のような風貌をした男性が、混石君に近づいてきた。(頭の上にはSAN値10/10と表示されている…)
小道をふさいでいる混石君がほんとにただ邪魔なだけだったみたい…戦士の男性は、押したり、引いたりし始めた。でも、びくともしない。あっ…SAN値が減った…4/10
「くそっ…俺の自慢は、もの凄く力持ちであることだけなのによ…よーし。このまま叩き壊してやる」
そう言って、戦士の男は混石君に斧を叩きつけた。しかし、斧が壊れてしまった。SAN値0/10
「あ~~~。俺の唯一の…俺は…力自慢がの唯一の取柄でった…のによ~~~」
話す言葉が
その後も、数々の冒険者が混石君の排除に力を入れるが、一ミリも動かせた者や傷を付けられる者は現れなかった……そして…睡眠を妨げられた者も…wwww
その上、冒険者たちは今まで自分が、磨き上げてきた特技を持ってしても動かせないという事実にショックを受けて、ついには、冒険者稼業をやめてしまう者も出始めたのである。(ちなみに…皆…最後にSAN値0で、泣きながら走り去って行きました…)
「これが、噂に聞いた…もの凄い強度を持ったモンスターであるか。どれ、このわしが直々に相手をしてやろう。光栄に思え……」
次は、誰かなー。おーっと、ついに…この世界の魔王様がやって来ましたー。
さすが、魔王様です。冒険者たちは、皆、ただの邪魔くさい岩だと思っていたみたいですが、モンスターだと気が付いてくれたようです。
ちなみに魔王のステータスチェック!ステータスオープン!
モンスター名:秩序あるものすべてを破壊できる魔王
ステータス
HP:9999999
MP:9999999
SAN値:20/20
攻撃力:99999
防御力:99999
魔防御:99999
素早さ:99999
魔力 :99999
耐性:状態異常無効
特技:ビックバン ブリザード ブラック・フレイム ビッグサンダー デス・ディサイド
特徴:3回連続攻撃可能
ステータスはかなり高い…でも、SAN値だけが、かなり低いぞ。たしかに、魔王様は、プライドが高くて、精神的に打たれ弱そうな奴が多そうだわwwwww
その後、魔王様も、次々と攻撃を仕掛けたが…混石君を倒すことはできなかった…いや、傷一つすら付けられないし、少しも動かせなかったのである。混石君!本当に強いね!……って寝てたよ。
混石君、居眠りしながら、魔王様と戦闘しちゃったよ。
ああ~~~魔王様が泣き出しちゃったよ~~。ついに、SAN値が0になっちゃたみたいだね~~。
――う~~ん。なんだ…なんか騒がしいな~。なんだ!このおっさん…涙と鼻水で顔がビショビショじゃないか。それに、顔色がもの凄く悪いし…心配だから…ちょっと声でもかけてあげようかな…
(うん…顔色はね……もともとなんだよ…魔王様だからね…気が付いたら面白くないから、私の心の中で留めておきましょう)
「あの~~~もしもし。大丈夫ですか。一体、どうしたんですか」
「わしは…わ…は…今…で自分が…最強…思っておったのだ…そ…が…それが……」
「あ~~~。それは駄目ですよ~。自分より強い奴らなんて、たくさんいるものなんですよ。俺だって、まだまだですよ。所詮、小石モンスターですからね」
「おお、お主よりも強いモンスターが山ほどいるというのか、わしもまだまだであった。そうか…世界は、広いものなのだな……
どうか…わしに修行をしてくださらないか…お主に、一ミリも傷をつけられなかったのだ…もっと…もっと、わしは、強くなりたいのだ!」
「おお、俺も、強くなりたいし、いいぞ!お互い一緒に頑張ろうな!」
わ~~~。小石から、勘違いの末、魔王様の師匠に成り上がっちゃったよ…この人…
その後、魔王様は、混石君と共に努力と修行を重ねていき、カンストしていたはずの強さが倍増したことによって、ますます世界は
END
小石に転生!~すべてが混沌~ ノアのロケット @gurug9uru33
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます