第2話 混沌としたステータス
「うわ~~~~~~~!」
――現在、俺は、壊滅的に頭がいかれた不審者によって、落とし穴に落とされ、落ちている最中である。ちなみに、俺の名前は……
ああ~~はいはい。そういう自己紹介はいいから。この際さ~。最後まで名無しで貫つらぬき通せよ。マジで空気読めよ~~~。
――酷い!何、このナレーション、かなりやばいんだけど!名前の無い主人公って今まで見たこと無いんだけど!
新鮮でいいんじゃないの~~。
あと、主人公が、ナレーションに絡んでくるのもおかしいからね…
もしかして…今までずっと、聞こえていたのかい。この美しい天の声が…あっ、名無し君…今、口から大量の血液吐き出したけど…大丈夫かい。
「実は、俺には聞こえていたよ…どこからともなく…聞こえてくる天の声と名乗る、人を小馬鹿にしたような声がな。もう…駄目だ…俺の精神力は0を振り切ってしまったようだ……もう俺の胃は限界に達したようだ……ガハッ…」
あららら、ついに名無し君…気を失ったようですね。この落とし穴が終わった後はどのような冒険が待ち受けているでしょうか~。
おっと……こうしている間にも出口でしょうか…眩い光が真下に見えてきました。だんだん近づいて来ております。
おーーっと、ついに今、名無し選手、出口を通過いたしました。
さて、名無し選手の様子は……ブフォーーwwwwwww
まじでウケる…こんな転生マジで…始めてだ…流石、ニャルラトホテプ…何でもありだな…よしっ、名無し君が起きるまで、黙っておこうwwww
「う~~~ん。ここは……はっ…俺は、変な奴に出会った後…落とし穴に落とされて、意識を失ったんだった。状況が全然掴めないのだが…どうすればいいのだろうか…」
やあ、名無し君、やっと目が覚めたんだね。さっきぶり、美しき天の声だよ。楽しそうだから、ナレーションを続けさせてもらうねwww…ついでに、君は…現在、異世界に来ているみたいだよ。
「はぁあああああ!異世界だって!意味がわからないんだけど。しかも、ついでってなんだよ!そっちの方が情報として、大事じゃねえかぁ!」
――俺は、天の声に愚痴を言った後、周囲を確認するために、首を動かそうとしたが…回せる首が無い…俺はどうしたんだ…身体がおかしいぞ!
ああ…名無し君、今まで通りに身体を動かそうとしても無駄だよ…だって君wwwww今、転生して、身体を変化させられているんだからwwww
「なぁ…天の声……俺の身体って…今どうなっているわけ…正直……知るのは怖いけど…知らないと何も進まないから…教えてくれるかな…」
wwww君は今の姿wwww小石にされているよwwww
「はぁあああああ!小石ってなんだ。どうやって、これから生きていくんだよ!」
とりあえず、異世界だったら、ステータスでもあるんじゃない。ステータスオープンって叫んでみなよwwwww
「くそっ…状況が全く分からないが…この際だから…言ってやる。――ステータスオープン!」
おお!ほんとに出たなステータス。どれどれ名無し君のステータスは……
ブフォーーーーーーwwwwwww何…これ……マジでヤバイ!さすが…ニャルラトホテプ…まさに
モンスター名:
ステータス
HP:まさに
MP:10
SAN値:80000/100000
攻撃力:1
防御力:まさに
魔防御:まさに
素早さ:まさに
魔力 :1
耐性:まさに
特技:大きくなる 固くなる
特徴:とにかくただ邪魔なだけ
「ねえ。これって一体何なんですか…
ちなみに今ね、名無し君のSAN値が、減ったよー。さっきまで、80000だったのに、79000になってるよ。
「えっ…マジですか…もう意味が分からんのだが、小石ならとりあえず転がってみるか……
あ~動けたけど…目が回る~どこに向かって進んでるのかも見えなくなるし…
さっき、ステータスを見たとき、モンスター名ってなってたから、モンスターに転生させられたんだよな。
だったら、おそらく、家無しだ。とりあえず、適当に移動するぞ。ちょっとだけスピードアップ!」
混石君、状況の整理、とても早いね、凄いよ!あと、さっきのステータスを見たでしょ。素早さが、まさに
つづく…
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