小石に転生!~すべてが混沌~
ノアのロケット
第1話 俺は結局…何も理解ができなかった……
※ナレーションを読むときは、相手を少し小馬鹿にした感じで読んでください。
あ~あ~。この度、ナレーションを務めさせていただきます。名前はそうですね…天の声とでも言っておきましょうか…
ちなみに、ナレーションですので…主人公では、無いですよ。大事なことだから、もう一度だけ…かなり、出しゃばって来ますが、決して主人公では無いですので、勘違いはしないでくださいね~。
とある神界、今日も神様たちは、現世で命を落とした者たちの転生の儀式で大忙しのようです。ちなみに、ここだけの話…
さて、今から、転生の儀式を担当する神様とひとりの男性の出会いがありそうですね。さっそく覗いてみましょう。えっ、覗きは良くない。そんなルールはこの小説の中では無いんですよ~。無視、無視。HAHAHAHAHAHA
「ここは、どこだ。確か…俺は、車にひかれて死んだはずじゃ…」
あらら~この男性は、自分の状況が全然、掴めていないようですね~。本当に可哀想な男性ですね。その上この男性は、現在の自分の状況が、ちっとも理解することができずにキョロキョロしていますよ。
「にゃはははははははは」
突然、どこからともなく、おかしな笑い声が聞こえてきました。しかも、なぜだか少しだけ、イラッと思わせるような感じもしますね~。
おや、おやおやおや~男性も私と同じことを思ったようですよ。ものすごーくおかしな奴を見るような顔をしながら、笑い声のする方向へ顔を向けましたからね。
「にゃはははははは、君は死んだんだよ。車にひかれて。にゃははははは」
頭が、かなりおかしい奴が突然、男性の目の前に現れました。
全身真っ黒コーデで、とっても怪しいです。頭にはマフィアが被っていそうな帽子でまったく顔が見えません。不審者です。中二病ですかね。何者なんでしょうか。
「にゃははははははは。僕の名前は、ニャルラトホテプ。君も名前ぐらい聞いたことがあると思うんだけど…現世でも、ゲームやアニメの世界で僕は大活躍していたと思うから。
でも、一つだけ僕にも分からないことが、あるんだけどさ~。何故か、僕は、悪役だったりおかしな性格だったりするんだよね~。なんでだろうね~。君にはわかるかな~」
ニャルラトホテプ…それは、あなたが、そのようなおかしな性格をしているからだと思いますよ。
ニャルラトホテプ…ああっ…残念ながら…ホントに神様だったようですね。邪神ですが、神様であることは、変わらないですからね…男性の様子はどうでしょうか。
あ~~~。やっぱり、男性も、かなり頭がおかしい奴が来たという目で、ニャルラトホテプを見ていますね~。まぁ、それが普通の反応だと私も思いますがね。
えっ…じゃあ、まさか…この男性の転生を担当する神様って…まさか……わ~~~。もっの凄く可哀想な男性ですね。
ニャルラトホテプは、常に関わり会いたくない神様で上位にランクインしておりますので……これから、この男性がどのような事態に陥るのか、私、滅茶苦茶気になります。(ドキドキ、ドキドキ)
「君は、今の状況がちっとも把握していないみたいだね。でも、君の事情なんて、僕には全く関係の無いことだから。にゃははははは。君がこの僕をどれだけ楽しませるか…それが一番重要なことだからね。にゃはははははは。うわ~~~。凄い怒ってる~~~。凄い顔だよ君wwwww。ところで、君のSAN値は大丈夫かい。まだ、発狂しないでね~~~。まだ、始まってもないんだから。にゃははははは。そんなところで、転生行ってらっしゃ~~~い。じゃあね、バイバ~~~イ」
「あんたは、さっきから何を訳のわからないことって!穴!ちょ、ちょっと待っ…」
ニャルラトホテプが手を振りながら、そのように言った瞬間…なんと!男性の足元にひとつの穴が開きました!
うわ~~さっきの男性、一つも状況が分からないまま転生させられちゃったよ~。しかも、一回も名前も出ないまま…もうこの際、名無しでいいんじゃない、この小説の主人公。
つづく…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます