第10?話『とある幼い子供たちのお話』

あるところに、まだ幼い少年がいました。

少年は人と話すのが苦手で友達はあまりいませんでした。

親の転勤で、都内にうつった彼は初めて【オサナナジミ】ができました。

1人はクールでお堅い女の子。

きっと話しかけても答えてくれないんだろうな。

もう1人は元気いっぱいのさわやか男の子。

この人には振り回されそうでとっても怖いや。


そんな時おばは僕にこんなことを言いました。

「オトモダチを大切にね」と。

それがおばとの最後の「ヤクソク」だった。


3人1緒にいる時間は楽しくてあっとゆう間に時は過ぎた。僕達ももう小学6年生。


「大切な人がいなくなって5年たった。」


公園で遊んでいたある時、彼女がどこにも見当たりませんでした。

僕と彼は必死に探しました。

けれど、見つかりませんでした。


空は黒に染まり、こんぺいとうが輝いている。

そんな時、彼女が森の奥から出てきたのでした。


― 目を真っ赤に輝かせながら ―


それから彼女は様子が変わった。

僕達を遠くに遠ざけようと。

だけど僕達はそばにいたいんだ。

「たった一人の運命の人のそばに」


ついに彼までおかしくなった。

授業で縄跳びをしていると、彼の周りの子達が傷だらけになっていた。

地は真っ赤に染まり彼は泣き出した。


― 美しい緑の腕を抑えながら ―


僕は気づいていたんだ。

小さい頃あったあの出来事のことを。

「おばさんは事故にあったのよ」


あの真っ赤なオーラをまとった言葉を聞いた瞬間


【嘘】だと…



僕は彼らを支え続けた。

来る日も来る日も手を握りながら。

彼女は数字を呟いたり、彼は僕を吹き飛ばしたり

大変なことばかりだったけど

今でも大切な人達。

僕は一生君たちを支える。




たとえ全人類に嘘をつく時が来たとしても






「まぁこの話全部嘘なんだけどね☆」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る