衝動
風が吹く 波が立つ
視界が白く揺蕩う
船が揺れる
ぎいぎい ぎいぎい
音をたてて 船が揺れる
不気味な音は心地よい
街は眠り 夜の川が目を覚ます
眠りこけた街を呑み込んだ
黒い鏡となりて
街灯の光を川面に灯す
人影が ひとつ ひとつ 通り過ぎる
耳に鳴り響く静寂が心地よい
夜の川が ぼくの闇を映す
きらきら きらきら
ときどき 光る
黒く染まった川よ
ぼくを呑み込んでおくれ
刺すような寒さで
包み込んでくれるだろう
そしたら ぼくはあしたを見据える
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます