第48話
だが、変化は無かった。
「何、やろうとしてんだよ。真治…お前、頭悪いからこの世界に居ても、何も良い事無いだろ?」
圭吾の言葉に俺は「別に、頭悪くても俺はこの世界を楽しく生きてるんだよ。俺が、今まで出会ってきた奴等はお前も含めて、皆良い奴だった。俺は、これからそういう奴等に恩返ししたい。勿論、お前の事も救いたいんだよ」
しかし、圭吾は俺の言葉に耳ともせず、俺の頭上に剣を振り翳そうとしてきた。
これも、あの世界での出来事と全く一緒だった。
その時、俺は制服のポケットに手を入れると薬草が入っている事に気が付いた。
それは、あの俺が行きたかった世界でアクビが俺にくれた物だった。
〈この薬草を嗅ぐと、嫌な事を忘れられるよ〉
あの時の、アクビの言葉を思い出した俺は、無我夢中で薬草の匂いを嗅いでみた。 ____ すると…!?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます