第30話

 「アナタガタハ、ドコカラキタロボットデスカ!?」振りかえってみると、人形の様なロボットが俺達に声を掛けていた。

 俺は、「異世界から来たんだよ。因みにお前らとは違い、ロボットでは無く人間だからな」と、この世界に来る筈では無かった苛立ちから、ついこのロボットに強く言ってしまった。

 すると「ニンゲンデスカ!ワタシタチノゴシュジンサマモニンゲンデスヨ」と返してきた。

 俺達は「えッ!」と又、お互い顔を見せ合った。「ヨロシケレバ、ゴシュジンサマニアワセマスヨ」と、聞いてきたので俺は「どうする?」と圭吾と志帆に聞いてみた。

 志帆は「どうするって言ったって?」と返し、圭吾が「取り合えず、このロボットに付いていこうか」と言ったので、仕方無くこのロボットに付いて行く事にした。

 圭吾がそう、言えば間違いない。それ位、俺は圭吾の事を信頼していた。

 「ソレデハ、イキマスカ」いきなり、ロボットが喋りだした。

 俺達の会話を理解出来ているという事は、このロボットは見かけに寄らず、知能は高そうだった。

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