第18話
「…17だよ」声を振り絞る様に必死に自分の年齢を言った俺に、小人達は驚いている様子を見せた。
と、先程俺に話し掛けてきたエルパが「そうなんだぁ!僕より、100歳位歳上だと思ったよ」と言うと、他の小人が「エルパ、あんまりしつこいとその青年に嫌われちゃいますよ」 エルパ「はぁい」
女性の様な、話し方をする小人とエルパの会話が微笑ましく思った俺は「エルパ、せっかくこっちの世界に来たんだからどこか案内してよ」と、先程の警戒心はどこにやら、俺は積極的に小人達にコミュニケーションを図ろうとした。
「オッケー、任せてよ。どんな処が良い?」と言ったエルパが突然、大きな耳をパタパタさせ、大きな鼻をクンクン嗅ぎだした。
すると、突然「近くに、獲物の気配を感じるよ。アルパ、僕の弓を持ってきて貰っても良い?」と、先程の女性の様な小人に話し掛けた。
俺が、驚いていると、エルパが突然俺の手を取り弓を持ち出して、その獲物が居る方向に走り出した。
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