第17話

 俺が、後退りするのを確認したアクビは  「心配しなくても大丈夫だよ。ここの住人は、僕と同じ様に、皆純朴だから」

 「…そんな事、言ったって!」見た目と反して、優しく問い掛けるアクビに俺は、若干違和感を感じていた。

 …が、そんな俺の様子を他所目にアクビは

 「皆、この青年は異世界から来たから、優しくしてね」と俺の腕を取ると、そこに10人は居るであろう小人達に俺を紹介した。  「ヘー、お兄さん異世界から来たんだ!やっぱり、僕達とは見た目が違うね」「僕は、エルパ。歳は、2日後で120歳になるんだ。お兄さんは、今幾つなの?」

 と、先程の見た目が10歳程の小人に話しかけられた。

 誰に対しても、親しくなれるのが俺の自慢だったが、こうも見た目が全然違う小人に話し掛けられると、俺はどう返して良いか分からなくなってしまった。

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