第16話

 暫く歩くと、煙突から煙が上がっているのが見えた。

 どうやら、アクビの集落に到着したらしく遠くからでもアクビと同じ様な小人が居るのが分かった。

 この集落も俺達が知る現実世界の集落では無く、ファンタジー絵画やおとぎ話の世界の様な集落だった。

 すると、「お、アクビが帰ってきた」パッと、聞いたら10歳位の男の子の声が聞こえてきた。

 「あそこが、僕の住んでる家だよ」アクビは、嬉しそうに俺に話すと、足早にその集落に向かって行った。

 集落に着くと「お帰り、アクビ。今日は何かお土産無いの?」

 「ゴメンな。今日は何も持ってこれ無かったけど、その代わり素敵な客人を連れてきたよ」と、アクビはこの子供の様な小人に俺を紹介すると「アクビが、客人を連れてきたって!」「どれどれ?」と、藁と煉瓦で出来た家からアクビと同じ様な小人がぞろぞろと出てきた。

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