第15話

 俺は少し馬鹿にされた様な気がして、ちょっとムッとしたが

 「なぁ、この世界ってイツから有るの?後、お前達って何物なんだ?」

 俺は目の前を歩いているアクビに、愚直な感想をぶつけてみたら「…そうだね。それは君がこの、世界に来た時からだね。

 後、僕達の存在は君がどう思うかで変化していくよ」

 「はッ!?」俺は、アクビの言っている事が良く分からず、頭が可笑しくなった様な感じがした。

 「は、何言ってるの!さっき、自分の年齢も教えてくれたじゃん?もしかして、嘘でもついたのか?」

 俺の問い掛けに、アクビは口許に笑みを浮かべながら(その笑みは、屋根裏で親父が俺にした笑みにそっくりだった) 

 「ま、そのうち分かるよ」とだけ、返していた。

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