第13話

 「僕は、アクビ。もう、かれこれ300歳になるかな。普段は、狩猟や農作物を育てて生活しているよ」

 「300歳~ッ!!」

 俺は、驚きの余りつい声に出してしまったが「そんなに、驚かないでよ!この世界では割りと普通な事さ。所で、君は別世界から来たんだろ?君と同じ様な人間を、30年程前にも見た事が有るのさ」

 「良かったら僕の家族や仲間達を紹介するよ。どうだい、来るかい?」

 どうやら、この小人は俺以上にお喋りの様で、その反面小さな事は気にしないらしい。 「行くって、お前と!?同じ様な小人の所にか?もしや、俺の事食う訳じゃないだろうな?」

 俺は、その小人の見た目から好奇心より恐怖の方が、勝ってしまいこの場から逃げ出したい気持ちになっていた。

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