第11話
親父に飲み物を渡した俺は、あの機械について聞こうとしたが、親父にも人に知られたく無い事が有ると思い、あえてこの事は聞かない事にした。
〈でも、やはりあの機械が気になる〉
そしてその夜、俺は再度、屋根裏のあの機械の前に居た。
暗闇と埃で良く見えなかったが近くで見ると、その機械には内蔵ディスプレイが搭載している様だった。
俺は懐中電灯を照らすと、機械はどうやら複雑な構造をしており、一見するとまるで未来にでも造られたかの様な不思議な形をしていた。
〈この、ゴーグルを装着すると別次元の世界に行ける感覚になるのか?〉
俺はやはり、親父の話は作り話だと言わんばかりに、その妙なゴーグルを手に取ると取り合えず装着してみる事にした。
そして、機械に取り付けてある電源スイッチをONにした。
すると、辺りが暗闇と光だけになり俺はまるで宇宙にでも放り出された様な感覚に陥った。
すると…
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