第9話
「そんな事より、早く荷物を片つけてまだ残っている宿題やっちゃえよ。今度の水曜に学力テストあるんだろ?又、赤点取ると母さんに叱られるぞ」
親父は、先程の妙な笑みとは裏腹に、何かマズイ事でも言ったかの様に急に俺に顔をそらしてきた。
そして、語気を強めながら「…真治、くれぐれもその機械には触るなよ」と、俺に忠告してきた。
〈そう、言われるとどんな物か試したくなるんだよな。親父が居ない時にでも、試してみるか?〉
昔からの、俺の悪い癖だ。
好奇心旺盛なのは良いが、それがあらぬ方向に進まなければ良いんだけど(?)
…俺は、自分自身にそう突っ込みながら、その妙な機械を何時までも見つめていた。
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