第4話

 「はーあ、疲れた。圭吾、今日一緒に帰らねぇ?ちょっと、ウチに見せたいものがあるんだ。後、志帆お前もちょっと付き合ってよ」

 俺達、3人は保育園から一緒に居て特に仲が良かった。

 お互いの性格や趣味も熟知している。圭吾は頭が良くIQは150も有るらしく、今でも難関大学には余裕で合格できるらしい。

 家が近いという理由だけでこの高校を選んだ変わり者。その点、人をちょっと小馬鹿にするのは玉に傷だ。

 将来の夢は両親と一緒の医者で、医学部を目指しているらしく、趣味はクラシック音楽を聴く事。

 ま、典型的なお坊っちゃまって感じ。

 志帆は、女の子だけど男兄弟で育ったせいか、勝ち気な性格で部活は幼い頃から習っていた空手部。喧嘩になったらまず勝ち目は無い。

 でも、俺はそんな志帆が保育園の頃から少し好きだった。

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