第57回 首絞めRTAをやっているわけじゃないんだよな・・・
俺は、夏目のリプに対して、リプを返そうとするわけだが。
リプを見たら、俺より先にリプを返していたものがいた。
――――――浜水だ!!!
夏目の頭のおかしいリプを、浜水がより狂気的なリプで返すわけなんだが。
★浜水のリプ
ひみ民?
ふざくんなよ。くそアマがよ!?
卑弥呼ママは、私だけのママだからね。
お前は、卑弥呼様と関係ないみたいだからね。
お前の体がどうなってもよさそうだな。
脅し文句がヤクザでしかないわけなんだが・・・
俺がこのDMを心の準備なく、受け取っていたら、ビビるわな。
正直、夏目ざまーと思う反面、女性であるからフォローを入れたいと思うんだが。
それよりも、ヤクザまがいのリプをどうにかしないと。
俺が炎上する可能性が高く、火消しを急がないと、という使命感で胸が苦しくなってしまう。
まず、リスナーの動向を知るべく、コメント確認だ。
コメント
:ツブヤイッターやばいってw
:浜水ンゴwww
:浜水さんのイメージが崩れたわ
:浜水さんやばいわw
コメントは、どうやら、大多数が草を生やしており、ネタとして片づけてくれそうで少し安堵した。
これで、おそらく、炎上はしないだろう。
でも、もう一つの大きな問題は片付いていないため、安堵する時間はないわけだが・・・
ストレス生産機である卑弥呼が目を細めており、コメントの流れを追っていた。
「浜水ちゃんがツブヤイッター上で何かしたの?
一度、ツブヤイッターでも確認してみるか。」
卑弥呼は、ツブヤイッターを素早く開き、確認をしている。
卑弥呼のアイコンのクリック音や、サイトのスクロール音が神経を研ぎ澄ました俺には、鮮明に聞こえており、それらが、胃や心臓などの臓器をズキズキと傷つけていく。
「なんだ、これは!?
浜水ちゃんが、ほかの女の子をヤクザみたいに脅してるわ。
えっ、ママってどういうことなの?」
いきなりの脅しにびっくりしており、卑弥呼は状況の整理ができていないみたいで、混乱している。
卑弥呼は、状況を少しでも把握しようとツブヤイッター上を遡っている。
「あれ?このリプの起源って豆君だね?」
卑弥呼は、首をかしげており、考え込んでいる。
俺は、次どう来るか。内心ドキドキしている。
「これ、どういうことなのか?私はとても気になります。」
にこやかに卑弥呼は怒っている。
卑弥呼との長年の戦いをしてきた俺には分かる。
100%中の100%の怒りであると。
コメント
:毎回、卑弥呼様に怒られているなw
:豆ンゴww
:豆虐で
:卑弥呼様とコラボはこれがないとだめだわ
俺のリスナーは楽しんでいてよかったけどさ。
どうあがいても、絶望の世界線から逃げ切れないのね。
首絞めRTAをやっているわけじゃないんだよな・・・
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