第30回 理コラボスタート。 (今日は、卑弥呼様がいないから寂しいな。)

理とコラボ配信の時間になった。


 


――――――――――――――――――――――――――――


「おはエド。」


 


コメント


:おは豆。卑弥呼様の次に理先輩か。


:おは豆。理ワールドへようこそ


:おは豆。混沌の世界へようこそ。


 


「卑弥呼様から、理先輩とサシコラボしてほしいとお願いされて、このコラボが実現しました。」


 


「やあ~。ひみ様の紹介で、来たよ。


ヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロ


ヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロシクね!!!!!」


 


理は高いテンションで頭のおかしい挨拶をしてきた。


どうしよう。もう配信やめたいよ~~


 


コメント


:この挨拶は地獄への始まりだなw


:やばい。これどう反応すれば正解なんだw


:ヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロシクね


:こんなどうやって捌くんですかw?


 


「ヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロ


ヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロヨロシクお願いします!!!!!」


俺もハイテンションで返した。


 


「えっ、いきなりどうしたの?頭大丈夫?」


理は首をかしげながら、聞いてきた。


 


あまりの恥ずかしさに、俺は顔を真っ赤にして少し俯いた。


こいつ、卑弥呼様の依存先ではなかったら、グーで殴れるし、罵声も浴びせているわ。


 


コメント


:忖度失敗www


:可哀想だわw


:理は読めないわw


:これしか、さばき方は分からない。


 


ふっとした瞬間、とあるコメントが目に入った。


 


卑弥呼:ことちゃん。また、人に迷惑かけちゃうなんて、しょうがない子ね。


     豆君だから、どうなってもいいけど(#^.^#)


 


いつもなら、恐怖のコメントであるが、今回に限っては助け船になりうる希望のコメントである。


 


コメント


:卑弥呼様登場w


:やっぱり、来ましたね。


:嫁登場


:嫁登場wwww


 


コメントも、卑弥呼登場で騒いでいるのはいいが、嫁登場はやめろ。


俺は、こんな暴力ポンコツ箱入り娘は嫌いだからね。


でも、今は、目の前の化け物をどうにかしてもらわないといけない。


 


「卑弥呼様~。いらっしゃいませ。


あ~、今日は、卑弥呼様がいないから寂しいな。


コラボしてくれないかな~。


寂しくて、心が折れそうです。」


俺は、今後絶対に言わないであろう弱音を卑弥呼に吐いた。


 


コメント


:卑弥呼様に助けてもらおうなんて、ふざけるなよ。


:卑弥呼様にアプローチすばらしいですね。$1万


:卑弥呼様も素直になってください。エドワードさんは素晴らしい殿方ですぞ$1万


 


卑弥呼:今日は、ことちゃんとの絡み見たいから、リスナーに専念するよ(#^.^#)


     わかった。寂しいんだね。別の日でコラボしようかな(*’▽’)


 


こんな時にコラボ拒否しないでよ。


下手したら、チャンネル削除もありえるから。正直、理先輩怖いんだけど。

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