第29回 豆にぃ~。リスナーとおかしなことやっているね。私と距離とってくれるかな。

「おい、理先輩のあの配信見たか?」


俺は、リスナーに聞いた。


コメント


:見たw


:やばいな。次のコラボ先が


:卑弥呼様とは、違ったやばさがあるわ。


:警察が来た配信だよなw


;あまりのやばさで挨拶を忘れているなw


 


 


「俺、理先輩とコラボするじゃん。とんでもないことが起こると思うんだよね」


 


コメント


:そうだね


:そうね。


:楽しみにしているw


:そうね。


 


「だから、対策会議を開く。」


 


コメント


:対策は無意味になるライバーしかいないんだよね。


:対策?やって意味あるの?


:卑弥呼様とは、違った怖さがあるからなw


:対策は無駄。


 


「対策を打ち込んでくれ」


 


コメント


:卑弥呼様でもコントロールできていない時点で察し。


:卑弥呼様を呼ぶのはどうだろうか。


:卑弥呼様を呼んだら、変なことはあんまりしないと思う。


 


「卑弥呼様からの依頼でサシコラボってことになっているんだよね。


ちなみに、卑弥呼様は、放送を見ていると思うんだよね。」


 


コメント


:卑弥呼様は、コメント上にいるのか。抑制力は、すこしあるんじゃないか。


:卑弥呼様と仲良し2人がコラボするからね。なにかしらの形で関わるわな。


 


「卑弥呼様を頼る日が来るとは思わなかった。


困ったら、卑弥呼様に助けてもらうかな。」


 


コメント


:卑弥呼様は、場を毎回荒らすからねw


:卑弥呼様はポンコツ箱入り娘だからしょうがないw


;卑弥呼様は忖度される側の人間だからw


 


「そうだ。おすすめの会話デッキないか?


話題をある程度考えておくと、流れとか読みやすくなるじゃん」


 


コメント


:理は、デッキ破壊してくるw


:山札は事故で崩れるから無駄w


;卑弥呼様は、母性によって、デッキをコントロールしているけど、普通のライバーだとできない。


:会話というゲームが成立しない。


:そもそも、会話のキャッチボールができない。フォークとか豪速球ならいいけど。爆弾とか、硫酸を投げてきます。


:もうしゃべらなくていいんじゃない。放置していれば面白いしw


 


会話が成立しないことだけが分かれば、大丈夫だ。


デッキは考えるだけ無駄だ。


 


コメント


:理さん、奇声をあげたら、落ち着くらしいよ。


:奇声がすきだよ。


:奇声あげたら、いいよ。


 


「まじか。これはいいこと知ったわ。


少し練習させて。」


 


コメント


:いいよ。


:いいよw


:いいよw


 


「ぎゃあああああああああ」


 


コメント


:卑弥呼様に浮気バレた感じで。


:卑弥呼様におそわれるように


:卑弥呼様に、秘密がばれる感じで。


 


卑弥呼に襲われる感じだな。


わかったぞ。


 


「ぎゃあああああああああ」


 


コメント


:卑弥呼様が突然コメント欄に現れることを思い出せ


:卑弥呼様に浮気現場見られた感じで行け。


アリス:豆にぃ~。リスナーとおかしなことやっているね。私と距離とってくれるかな。卑弥呼おねぇとおかしなプレイばかりしてあたまおかしくなったのかな。


 


 


アリスたんのコメントを見た瞬間、何か人として大切なものを失った気がして、配信を切ってしまった。


 

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