第6回 命が危ないので、リスナーに本気のお願いしまくった。


俺は卑弥呼とのコラボを開始する前に、リスナーにも忖度をお願いする放送を行った。


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「おはエド。皆様にお願いしたいことがありますが、お時間を頂けうれしいです。」


卑弥呼の件を、ネタとして扱われたくなかったため敬語で丁寧に話した。


コメント


:おは豆。どうしたんだw


:おは豆。真面目な空気で草


:おは豆。例の卑弥呼様の件?


:卑弥呼様におびえすぎて草w




「100コメントという大量のコメントを打っていただきありがとうございます。」


 いつもなら豆について突っ込むのだが、突っ込むほどの心の余裕がなかった。


コメント


:豆が、恐怖でいつものツッコミできていないw


:卑弥呼様はこわいからねw。ガチ百合だから、男性Vに対してね。


:勝手に卑弥呼様の件になっていて草。


:これ、ネタでとらえていいのかw?




「皆様が思っている通り、卑弥呼様とコラボする件です。


卑弥呼様のゲームスキルが思っていたより低くてですね。


そのくせ、卑弥呼様は負けず嫌いなんですよ。


だからですね。皆様、一緒に忖度をお願いします。」



コメント


:いいよ。


:いいけどさ、絶対、事務所でなんかあったよね。


:あの人は、ガチだからなw。


:これは、豆の命が危ないからね。




「ありがとうございます。放送では、嵐対策を銘打ってフレンド戦にしますね。


だから、卑弥呼様と私とリスナーの皆様で走ることになりますね。


だから、ひみ民(卑弥呼リスナーの総称)に負けないようにレースに参加してください。


指示は、レース中に出します。


あと、レース中走らないなどの明らかに分かる忖度はやめてくださいね。」




コメント


:分かったで。


:よっしゃー任せろ。


:卑弥呼様にも気持ちよくなってもらいましょう。


:卑弥呼様とのコラボ頑張らないとね。


:卑弥呼さまの介護はたいへんそうだね。


:卑弥呼専属の介護福祉士になっている時点で草。




コメントでちょいちょい介護ってワード出すのやめてよ。吹くからw。


こういうツボに来るコメントがあると、やっぱり俺ってリスナーに支えられて大手になったんだね。ほかのライバーと違って、トークスキル・ゲームのうまさ・いい声質といった才能がない自分は特に思う。




「みんな、ありがとうな」




コメント


:卑弥呼様の対策頑張ろう。


:いじられすぎて、俺らが助けてくれないと思ったか。


:ここだけ敬語じゃないんだな。深い意味で言ってそう


:ひみ民ですが、雰囲気が好きです。チャンネル登録しました。




こうして、配信を切り、コラボ配信の準備を行った。

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