第3回 厄介先輩に、毎日、アリスたんをおかずにしていることを打ち明かした件について
「僕は、アリスたんへの愛なら誰にも負けません。」
俺は卑弥呼を睨みつけながら、答えた。
「なるほどね。まだまだ、痛みが足りないみたいね。ちなみに我は同担拒否なの。だから、イライラがとまらないの。」
イライラが強くなった影響で、首を絞める力が強くなった。息ができなくなり、意識が朦朧としてきたが、少しでも反撃をしたかった。
「卑弥呼さんの握力なんかで、僕のアリスたん愛は消えませんよ。」
わずかな息を使って、自分の本気を伝えた。
生死をさまよいながら出した俺の小さな気迫に卑弥呼は少し驚いた顔になっていた。
「豆よ。お前の愛は少し丈夫みたいだね。我は、お前に興味を持った。
お前はどれだけアリスを愛しているんだ?」
卑弥呼は真剣な眼差しで、俺を見つめ聞いてきた。
「アリスたんのアーカイブをおかずにして、自慰行為を毎日しているくらいには好きです。アリスたん以外の女性でここ1年は抜いていません。」
今出しきれる声を必死にだして、俺のアリス愛を訴えた。
卑弥呼は汚いものを見るような顔になり、首から手を放してくれた。
「我はこんな変態の首を絞めていたのか。でもライバーとして面白いよ。」
「豆よ。アリスとコラボはこれからもやっていいから。」
少し関心したような顔になり、この場を卑弥呼は去った。
卑弥呼にアリスの件を認めてもらい安堵した気持ちと、あんな変態発言を女性の前でしてしまった恥ずかしさが織り交ざって、落ち着かない。
事務所ではこの気持ちは落ち着かないため、自宅に帰った。そして、毎日配信を志している俺は配信を準備した。
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「おはエド。おまいら、今日は雑談するぞ。」
コメント
:おは豆。
:おは豆。
:おは豆。
:豆。生きとったのか。
:おは豆。卑弥呼さんの話お願いします。
「おれは、豆じゃねぇ~。挨拶は、おはエドだからね。」
「昨日、卑弥呼さんがコメントしたから、やっぱりその話題をしないといけないね。」
「卑弥呼さんと話したけど、意外に気さくでいい人だったよ。アリス談議で花咲いちゃって、楽しかった。あの人のアリス愛は深い。でも、俺には負けるけどね。」
卑弥呼に首絞められたことを言ったら、炎上するため嘘を言ってごまかした。
コメント
:嘘乙。
:嘘乙。
:嘘乙
:お前、目が泳いでいるぞ。絶対、何かあっただろう。
:卑弥呼様に洗脳されている。
このまま卑弥呼さんの話題をすると下手なことを言いそうだったので、別の話題に逃げようとした。
コメント欄をみると、1つ不穏なコメントが書かれていた。
卑弥呼:今日のアリス談議は最高だったね(*^^)v。明日、マリモカートでコラボしよう(#^.^#)
あんな変態発言した相手にコラボしてくるなんて、卑弥呼さんは何を考えているんだ。これを断ったら、危険なことが起こりそうだったので、思わずYESと答えてしまった。
卑弥呼:やった(*^^)v。
コメント
:卑弥呼さんとマジで仲良くなって草。
:卑弥呼って、同期と理先輩以外とコラボしないよね。どうなるんだろう。
:エドさん。卑弥呼の癖が強いから気を付けてくださいね。
あの首絞め女と殺伐としたマリモカートをすることを考えると、胃がキリキリし始めた。
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