第220話 新たな仲間?と、意外な人たちとの再会(その2)

「テレーゼ様、お茶をお持ちしました」


「すまぬの」




 フィリーネを受け入れて一週間。

 テレーゼ曰く、そろそろニュルンベルク公爵が攻め寄せて来るはずであったが、なぜか一向にその気配がない。

 エリーゼがサイズ調整したメイド服を着たフィリーネは、俺たちの家の中で家事手伝いや貴族の令嬢としての最低限のマナーなどを習いながら生活していた。

 元々、あの村でも母を亡くしてからは一人暮らしだったので、家事はちゃんとできた。

 予定外の来訪であったテレーゼにちゃんとマテ茶を淹れ、彼女はそれにお礼を述べる。

 なにをしに来たのかは知らないが、間違いなくろくでもないことであろう。

 彼女の言動が俺の胃によくないのは、もはや決定事項であった。


「これは、極秘情報なのじゃがな……。ヘルムート王国派遣軍とやらが、壊滅したようじゃぞ」


「はあ?」


 最初、俺はテレーゼが言っていることの意味がわからなかった。


「例の装置のせいで、ヘルムート王国北部も魔導飛行船の運行と通信が阻害されておるようじゃな。親善訪問団の消息も不明じゃ。『ヘルムート王国の王宮は、出兵論を抑えられなかったのでは?』というのが、妾と他の貴族たちの推論じゃの」


「陛下……」


 手柄や領地欲しさの貴族に、予算増を狙う軍部に、今の今まで親善訪問団の消息が不明という点も大きいのかもしれない。

 通信が不可能なので、諜報網が不全となって情報がなかなか手に入らず、不安に思った貴族たちから限定的な出兵論が出て、陛下がそれを抑えられなかった可能性もある。

 ただ、これらの意見はすべて推論である。

 それにしても、通信ができないだけで、ここまでなにも情報が入ってこないとは……。

 テレーゼも、従来の早馬や伝書鳩による諜報網の構築でどうにか情報を集めているが、情報の速度と精度の劣化は著しかった。

 裏では、両国の密偵たちが殺し合いをしてお互いの情報収集を阻害していることもあり、まったく情報が入ってこないこともあった。

 間諜、密偵の世界では、両国はすでに戦争状態なのだ。


「完璧な情報ではないがの。様子見と、隙あらばギガントの断裂北部の占領でも狙っていたのであろう」


 即席のロープウェーによる人海戦術で、推定五千人から八千人ほどのヘルムート王国軍が帝国領内に侵入。

 一部地域を占領するも、疾風の如く夜襲を仕掛けたニュルンベルク公爵が率いる騎馬隊により、哀れ王国軍は壊滅したそうだ。


「王国軍、弱いなぁ……」


 味方とはいえ、情けなくなるほどの弱さである。


「ニュルンベルク公爵は、普通に軍で活躍しておれば名将じゃからの」


 足の遅い歩兵を後方に置き去りにしてでも、ギガントの断裂を渡ったばかりで疲れていた王国軍に速攻で夜襲を仕掛けたのか。

 騎馬隊のみで戦力に不安があっても、時の利を逃したくなかった。

 ニュルンベルク公爵が名将である証拠とも言えよう。

 軍人としてのみ頑張ってくれたらよかったのに……。


「それで、王国軍は?」


「かなりの貴族が討たれたようじゃな。誰かまでは情報が不足しておるが……」


 王国軍の指揮官たちと、北部の貴族で兵を出していた者たちがいたのかもしれない。

 どんな編成にしても、すでに王国軍は壊滅してしまった。

 王国領に撤退しようにもロープウェーを渡らなければならず、そこから一時的に敗走しても、結局ギガントの断裂を渡らなければ安全圏などない。

 壊滅ってよりも、全滅じゃないのかな?


「敗残兵狩りでやられるか、落ち武者狩りでやられるか、諦めて降伏するかじゃの」


「でしょうね……。それで、こちらに攻め寄せるのが遅れていると?」


「ヘルムート王国による次の出兵があるのか? 全滅したので萎縮して様子見をするかの? 見極めてから、こちらに攻め寄せてくるであろうな」


 あとは、あまり敗残兵を放置すると治安が悪化してしまう。

 ヤケになった敗残兵たちが、金銭、食料、女性欲しさで村や町を襲う可能性があるので、ニュルンベルク公爵はキッチリと掃討するつもりなのであろう。


「クーデター政権だからこそ、民衆の支持を得られるように動くと?」


「どの程度が逃げおおせたのかは、まったく不明じゃからの。意外と手間取るかもしれぬ」


「反乱軍を、何人道連れにしてくれますかね?」


「そなた、味方なのに恐ろしいことを言うの」


「いくら味方でも、『どこのバカだよ!』って思いますよ。普通」


「そうよな」


 俺にとって、王国軍は味方ではある。

 だがこの状況で、南に千五百キロも離れた敗残兵たちに手を差し伸べる余裕などない。

 この混乱した状態で、ギガントの断裂をロープウェーで渡って中途半端な数の軍を侵攻させること自体が無謀なのだ。

 さらに、こちらとしても余計に戦況が混乱してしまい、下手をすると解放軍の敗北要因にもなりかねない。

 数千人もの王国軍を一撃で粉砕したとなれば、ニュルンベルク公爵は己の武勲を高らかに語り始めるであろう。

 それにより、彼についてしまう貴族や民衆が増える可能性だってあるのだ。

 それを考えると、誰が率いたのかもわからない王国軍を助ける気など一切湧いてこなかった。

 俺たちの足を引っ張る存在だからだ。


「もしくは、主戦派を抑えきれなくなって、ニュルンベルク公爵に抹殺させたのかな?」


「ニュルンベルク公爵のやり口か……。まあ、為政者は多かれ少なかれ、そんな決断をすることもあるからの」


 帝国内乱の情勢がほとんど入ってこないことで、王国で無謀な出兵論を唱える貴族が増えた。

 そこで、『じゃあ、お前らだけで先遣隊を編成して行け』という話になったのかもしれない。

 確率は低いが、成功すれば万々歳で、失敗してもバカたちを帝国軍が始末してくれるとか考えたのかも。

 王国政府にいる、怖い方々が。


「ギガントの断裂から、ここまで直線でも千五百キロですよ。反乱軍と解放軍の現在の勢力分布と軍の配置状況を正確に掴み、ここまで組織的に敗残兵を纏めて逃げてくる指揮官の存在は期待薄ですね」


 少なくとも、俺にはそんなことはできなかった。


「そんな凄腕の指揮官がいたら、そもそも最初から全滅せぬであろう」


「それを言われるとなぁ……」


 クラーゼン将軍って無能だったけど、実は王国軍もそんなに実情は変わらないのかも。

 

「ニュルンベルク公爵による適切な夜襲で、王国軍はホウセンカの種のように一撃で飛び散ったようじゃの。ただ、その夜襲で討たれた兵力は半数にも満たないらしい。よって反乱軍は、急ぎ敗残兵狩りをしているようじゃ」


 テレーゼからの情報はそこまでであった。

 帝国南部に潜伏、逃走している敗残兵たちを壊滅させるまでは、ニュルンベルク公爵は動かない。

 そんな事情もあって、俺たちはソビット大荒地の野戦陣地に籠ることになる。

 また手薄だからといって城塞や町を占領しても、そこを占領した軍勢がモグラ叩きのように叩かれてしまうので、今度は誰も攻勢論を口にしなかった。

 さらなる援軍の到来で軍勢が増えたので、陣地、土壁、防馬用の溝などの工事が進み、軍団の編成と訓練なども行われる。

 兵士たちが増えたのもあり、彼ら目当ての商人たちが集まって町のようなものもできており、その中には戦地ではつきものである色町もあった。

 色町については、性病が流行すると戦力が落ちてしまうので、解放軍による管理が必要となる。

 当然だが、その責任者はテレーゼであった。


「妾に色町など必要ないのじゃがな。放置すると密偵が入ってくるし、病気でも蔓延させられたら戦力が落ちる。まったく、未通女である妾がどうして……」


「じゃあさぁ。テレーゼ様が、女性向けでイケメンしかいないお店を作って利用したら?」


「ふんっ! そんな見た目だけの男などいらぬ! ヴェンデリンがいればいいのじゃ」


「そこは拘るんだね」


 なぜかその場にいたルイーゼと、言葉の応酬を始めるテレーゼ。

 そもそも女性用のそういうお店って、この世界だと利用人数的に王都や帝都のような大都市でないと商売にならず、営業申請は出ていなかった。

 それに、テレーゼがそんなお店を利用するわけがなく……だから俺は、常に迫られているのだけど。

 王国軍の潰滅からおよそ一ヵ月半。

 テレーゼは、執務室で娼婦に安く販売する性病予防薬の予算書にサインしながら溜息をついていた。

 

「俺にも、色町なんていりませんけど」


「ヴェンデリンは、五人も嫁がおるからの」


 俺は、新しく開設される娼館の営業許可証を見ながら、書類の不備などを探していた。

 最初は少し戸惑ったが、こうして実際に書類仕事をしてみると、前世の記憶も役に立つものである。


「うちの嫁さんたちに襲いかかるバカがいるかもしれないから、娼館は必要悪かな?」


「それは愛妻家で結構じゃの。なんなら、妾も混ぜてくれて一向に構わぬぞ」


「はははっ、面白い冗談ですね」


「サラリと流しおって。しかし、頭の痛い問題ばかりじゃの」


 軍が集って編成も終わり、訓練もしているし、野戦陣地の拡張も順調である。

 だが、数万人の軍勢が戦わずに長滞陣しているのだ。

 消費する食料だけを考えても、テレーゼと解放軍の経理担当者は頭を抱えているであろう。

 戦争って、本当に金がかかるんだよなぁ。


「戦功による褒美は後回し。余裕のある貴族には食料や金銭の供与まで頼んでいる。中央を抑えているニュルンベルク公爵が羨ましいの」


 援助をしてもらっている貴族には、色をつけてお返しをしないといけない。

 貴族の世界に、ボランティアとか寄付という言葉はないのだ。

 教会や貧民に対する寄付は、寄付によって名声などの利益を得ているので、アレを純粋な寄付とは誰も思わない。

 もう一度言うが、貴族の世界にボランティアとか寄付という言葉はない。


「反乱軍は、中央の国庫からの流用でなんとかしているであろうからな」


「略奪とも言う」


「そして戦後、次の皇帝が真っ赤な財政状況に涙するわけじゃ」


 反乱軍の財政状況は一見よく見えるが、それは大切な帝国資産の切り崩しという犠牲の元に成り立っている。

 外征ならば、新しく得た領地の税なり、略奪した物資や金銭で利益が出ることもあるが、内乱では帝国内の金と食料と物資を食い潰しているだけである。

 内乱が終わり、テレーゼたちが帝都の皇宮にある蔵に入ったら空でしたと、いう可能性も十分にあるのだから。


「ヴェンデリンがいてくれて助かっておる」


「そうですか?」


「他の貴族たちも、ヴェンデリンの手前、あまり強欲なことも言えぬからのぉ」


 解放軍の中で一番武勲を挙げ、他にも野戦陣地の構築、周辺の占領地域への治療魔法による巡回看護、さらには参謀としてテレーゼの補佐を行っており、食料や金銭なども相当に持ち出している。

 そんな俺が、名誉伯爵への叙勲以外で特に恩賞も貰っていないので、他の貴族たちも文句を言いにくいという事情があった。

 解放軍の財政状況を理解しているまともな貴族たちほど、言い出しにくいという理由もあると思うけど。


「あとでちゃんと恩賞を出さないと、第二の内乱発生ですね」


「厳しいことを言うの。当然恩賞はちゃんと出す」


 帝国の国力であれば十分に可能であろうが、財政への負担でしばらく帝国はガタガタであろう。 

 解放軍に参加した貴族たちで新しい帝国の権力図を作らなければならず、そのためにも、反乱軍に参加した貴族たちの領地や爵位を削らないといけない。

 だが、あまりそれをやりすぎると、また第二の内乱だ。

 その匙加減の難しさに、俺ならとっと逃亡するか亡命しているであろうなと思っていた。

 地球の例で言うと、褒賞の分け方の失敗で滅んだ項羽のようになってしまいそうだからだ。


「本当に、他に最適な人物がいたらとっくに譲っておるわ」


「それはご愁傷様です」


「なにを他人事な。ヴェンデリンへの褒賞にも関わってくるのだぞ」


 まだ銅貨一枚貰っていなかったが、名誉伯爵の年金と、あとは傭兵として達成した依頼の成功報酬も含め、結構な額の現金を貰う予定になっていた。

 あとは、ソビット大荒地周辺の廃坑からの金属資源の回収で大分潤っている。

 魔力を大量に使うが、魔力量を増やす鍛錬には便利だし、他の魔法使いでは届かない地下の新鉱脈から金属資源が採れるので、少なくとも損はしていなかった。

 テレーゼはなにも採れない廃坑だと思っているが、俺にとっては宝の山なので、双方の利害が一致していたのだ。


「なかなかの金額なので、別の褒美も考えてあるがの」


「現物支給ですか?」


「察しがいいの。試しに書類を正式に認めたぞえ。欲しければ、サインをするがいい」


「どれどれ……。おいっ!」


 その書類には、俺にテレーゼを差し上げるという内容が書かれていた。 

 しかもご丁寧に、公的な効力を発揮するように正式な文体で書かれている。

 俺がサインをすると、正式にテレーゼが俺に譲渡されてしまうのだ。


「おいっ、次期皇帝!」


「アーカート十七世が生きていて、まだ自分でやると言うかもしれぬではないか」


「無理に決まっているじゃないか」


 たとえ生きていても、即位直後にクーデターで政権を追われた皇帝になんて、誰もついていかない。

 なにより困るのは、アーカート十七世に戦後処理を任せると、解放軍の戦功など無視して、自分の都合で貴族たちの褒美、領地、爵位を決めてしまうことだ。

 中央で反乱軍に組していたり、捕まっていたり、中立を保った貴族たちに対し必要以上に配慮した結果、解放軍に参加して血を流した貴族たちを蔑ろにすれば、間違いなく第二の内乱が発生するであろう。


「冗談じゃよ。妾に種付けをしたければ、いつでも妾の部屋に来るがよい」


「テレーゼ様は、相変わらずですね」


「いい加減に諦めたらいかがですか?」


「妾は、しつこいのが生来の気質でな」


 俺とテレーゼの会話を聞きながら静かに書類を処理していたエリーゼとイーナが、いつものように静かにキレていた。

 ここ数ヵ月ほどの風物詩になっていたが、テレーゼはまったく諦めるつもりはないようだ。


「エリーゼとイーナに手伝ってもらえて、仕事が減って大助かりじゃ」


 そしてこの一ヵ月半ほどで、テレーゼは妻たちを呼び捨てで呼ぶようになっていた。

 本来自分が処理すべき書類の一部を回しているのも、エリーゼたちを信用してのことである。

 強かにもテレーゼは、俺たちがどう転んでもニュルンベルク公爵側にはつかないと理解し、こういう仕事を割り振って傍に置いているのだ。


「さてと。今日の書類はこれで……「失礼します!」」


 大量の書類がなくなるのと同時に、突然フィリップ公爵家の若い家臣が駆け足で飛び込んできた。

 どうやら、火急の用件があるようだ。


「ニュルンベルク公爵でも攻めて来たのか?」


「いえ。外にみずぼらしい乞食のような集団がいるのですが……」


 男性ばかりで、風呂にも入っていないようで汚いが、馬に乗っている者もいるし、全員武装して目がギラギラとしている。

 人数も千人以上はいるそうで、敵襲かと思えば『自分たちは、ヘルムート王国軍である!』と名乗っており、どう対処したものか守備兵たちが若い家臣にお伺いを立ててきたそうだ。


「味方なのか?」


 千五百キロを一ヵ月半で移動することは、地球よりも少し体が頑丈なこの世界の人間ならば不可能ではない。

 だが、山道や魔物の領域を含む敵地を超えて、ここまで千人以上の集団を保っていることの方が異常であった。


「偽装かな?」


「知己がいるか、ヴェンデリンが顔を出せばいいではないか」


「それもそうですね……」


 俺よりも王国の貴族に詳しいエリーゼを連れて、俺は野戦陣地の正面門近くの土壁の上へと登る。

 眼下には、髪も髭も伸ばし放題で、王国軍だとわからないように紋章の入った鎧や盾を捨ててきたらしい、汚い服装の男性が多数集まっていた。

 見ようによっては山賊にも見え、なるほど守備兵たちが緊張しているわけだ。

 もしかすると、王国軍の敗残兵に見せかけて、実は偽装した反乱軍という可能性も捨てきれなかったものと思われる。


「指揮官はいるのか?」


 俺が大声で叫ぶと、集団が割れてそこから二名の男性が現れた。


「あれ? どこかで見たような……」


 過去に会っているような気がするが、なぜか思い出せない。

 髪も髭も伸ばし放題なので、余計に見分けがつかないのだ。


「エリーゼは、わかる?」


「ええと……。何名かは、治療したことがあるような……」

 

 子供の頃から王都の教会で治療をしていたエリーゼは、とにかく顔が広い。

 彼女に治療されて感謝している人も多く、それが彼女の『聖女』という二つ名にも繋がっていた。

 エリーゼが恩人という人はとても多く、しかも彼女は記憶力もよかった。


「エリーゼ様! 昔に治療をしていただいたアレクシスです!」


「聖女様! 俺は五年前に治療していただきました」


 数十名の男性が、エリーゼを見つけて大声でお礼を述べている。

 偽装という可能性も捨てきれないが、その内の何名かをエリーゼ自身が覚えていたのが大きかった。

 そして、先に前に出て来た二名の男性が俺に声をかけてくる。


「バウマイスター伯爵、よもや忘れたとは言わせないぞ!」


「紛争で私たちを散々に打ち破っておいて、忘れたでは立つ瀬がありません!」


「出た! 元ブロワ兄弟!」


 二人の指揮官は、かつてブロワ辺境伯家との紛争で俺たちに破れ、今では元ブロワ家の人間になっている、兄フィリップと弟クリストフであった。

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