あけましておめでとうございます ver.2023
稲本「あけまして」
黒鉄「おめでとうございます」
稲本「本年もライター共々、作品ではどうぞよろしくお願いいたします」
黒鉄「……で、稲本。少し着物が着崩れてるが」
稲本「仕方ねえだろ。ライターのやつ、年が明けるどころかお天道様が登り切ってから書き始めてんだから」
黒鉄「相変わらずのノープランという訳だな」
稲本「やらされるこっち側にもなって欲しいな」
黒鉄「それで、今年一年振り返ってどうだった?」
稲本「それ年越して24時間以内に話す内容じゃないよ?せめて24時間前に話すべきだったでしょう?」
黒鉄「どうせ24時間前でも大して変わらなかっただろう」
稲本「変わるわ。365倍長く過ごしてるんだから流石にかなり大幅に変わるわ」
黒鉄「そんな無味乾燥な私生活をしているのにか?」
稲本「それなりに楽しんでるわ!?確かに家帰ってやることなさすぎて寝るだけの日もあったけどよ!?」
黒鉄「それでだ」
稲本「はい」
黒鉄「お前は御節では何が好きか?」
稲本「んー、煮しめかな。何かこう、ほんのり優しい味がするというか」
黒鉄「ハッ、このボキャ貧が」
稲本「悪かったな食レポがゴミでよ!?」
黒鉄「大体優しい味と言えばどうにかなると思っているだろう」
稲本「いや、あの、はい……仰る通りです。てか、それならお前はどうなんだよ!」
黒鉄「俺か?いや、どれも味は大して変わらんだろう……?」
稲本「舌貧か!!いや、この顔マジで言ってる……!?凄いうまい御節作るやつの舌がバカだったなんて知りたくなかった!!」
黒鉄「別に必要な栄養素を摂取できれば味などどうでも良かろうに」
稲本「そういうのはメシマズのセリフだからね!?君料理うまい方だからね!?」
黒鉄「それで、だ」
稲本「本日3パート目に入ります」
黒鉄「年越しといえば蕎麦だが」
稲本「年はもう越したんよ。さっきもこのやりとりやったんよ。それで、蕎麦がどうした」
黒鉄「今年の蕎麦は珍しく出雲からのだったな」
稲本「おう、世話になったとこから送ってもらってな」
黒鉄「なら、今年も感謝を忘れずに過ごすことだな」
稲本「上からなのは腹立つが、仰る通りで」
黒鉄「さて、日々迷惑をかけてる分俺たちも餅つきなどで役に立つとしようじゃないか」
稲本「だな。それには賛成だ。んで君、早めに
黒鉄「貴様の手を突く為だが……」
稲本「なんでさも当たり前のような顔するの?」
黒鉄「当たり前だからだが」
稲本「当たり前じゃねえんだよ」
黒鉄「これにて、餅がついたようで」
稲本「オチとかけたつもりだろうけど上手くねえからな!?」
Happy New Year!!
DX3rd うちの子 短編集 芋メガネ @imo_megane
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