クリスマス 〜ブラックサンタとターキー編〜

稲本「ク〜リスマスが今年も♪」

黒鉄「やってくるな。クソが」

稲「なんかいつにも増して機嫌悪くない?」

黒「なんだ、文句あるのか。殺すぞ」

稲「シンプルな殺意!?捻りがなくてらしくないよ!?」

黒「仕方ないだろ……ケーキ屋で働いていればこの時期はクソ忙しいんだ……クソが……」

稲「あー……うん、すまん。シンプルにお疲れ様だし、毎年美味しくいただかせてもらってます」

黒「客の笑顔のためだ……仕方ない。お前のやつには塩を入れてもいいか?」

稲「俺も一応客ではあるんだよ??」

黒「それはそれとして、だ」

稲「アッハイ」

黒「クリスマスといえばブラックサンタだ。どんな裁きがお好みだ?」

稲「普通その色のサンタはクソマイナーな筈なんだ。あと流れるように懐からチャカ出すのはやめよう?子供泣くよ?」

黒「ハッ、なんだ、怖いのか?このチキン野郎が」

稲「いつにも増して口悪くない!?」

黒「クリスマスだからな。お前のようなチキン野郎はターキーにしてくれる」

稲「テメェそれ言いたかっただけだろ!?」

黒「そうだが」

稲「ちったぁ誤魔化せ!?あとチキンとターキーは違う生き物だからな!?」

黒「それでだ」

稲「今回は二回も無視されるのな!?」

黒「ボーリングで最後に三連続でストライクを決めることをターキーと言うが、アレはストライク三連続のお祝いとして七面鳥が振る舞われていたからとの事だ」

稲「ほぇーー為になる……じゃねえよ!!なんの話!?」

黒「貴様のことについてだターキー野郎」

稲「そこに落ち着くのか……」

黒「それでだ」

稲「おう。やっと落ち着いたな」

黒「今年もこの時期はちゃんと予定は空けてるんだろうな?」

稲「流石にあたりめえよ。どこぞのライターとは違ってちゃんとこっちには予定があるんじゃい」

黒「よし、ならいい。霧谷経由で貴様に仕事が回るように手配しておく」

稲「鬼なの?鬼畜なの?休みとった人間に働かせるの中々だし、この国のUGNのトップの人間使ってまでやる嫌がらせじゃないよ?」

黒「彼もきっと理解してくれるだろう」

稲「霧谷さんをなんだと思ってるの!?」

黒「まあなんだ、1分は冗談として」

稲「その表記からして9割9分は本気だったんだな」

黒「貴様にもプレゼントだ」

稲「……え、怖。爆発しない?」

黒「俺をなんだと思っている」

稲「軽率に俺を殺そうとする相棒」

黒「間違ってはいないが」

稲「間違っててくれよ」

黒「いらないなら返してもらうが」

稲「いや、流石にもらったもんを返すのは……つーかなんも用意してなくて申し訳ないというか……」

黒「ああ、気にしなくていい。ただの空箱だからな」

稲「ほんっといい加減にしろよ!?丁寧にラッピングまでしやがって俺のワクワク返せ!?本当だ空っていうか重りだけ入ってやがる!」

黒「中々苦労した」

稲「んなことしてねえで寝ろ!?良い子でサンタさんを待て!?」

黒「確かに迎撃準備を……」

稲「赤いのにはダメだからな!?」


Merry Christmas!!

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