第12話 2人の関係
注文した蕎麦が来て、それぞれが美味しそうに食べていると
「みっつーとマネちゃんってどんな関係なの?」
「タレントと担当マネージャーだけど…」
「そうじゃなくて!それにしては仲良さそうだし」
このとき俺と曜さんは目を合わせてどうしようかと相談した結果
「充くん…言ってもいいんじゃないかな?」
「そだね…花楓には色々世話になってるから…」
少しだけの沈黙が訪れて…次に口を開くと…
「俺と曜さんは…義姉弟だよ」
俺がそう言うと花楓の動きが止まり…
「みっつーのおじさん再婚したの!?」
「うん…子連れだったけど…それが曜さんだったわけ」
「ふ~ん……」
再婚して義姉弟になったことを伝えると花楓のマネージャーさんが軽く
「充くんシングルファザーって印象どこかで消さないとね」
「界隈では有名ですからね…どこかのタイミングでこのネタを消さないといけないこと分かっているんですけど…」
「なら来月花楓がひな壇ゲストで出る番組あるんだけど一緒にどう?番組スタッフさん華のあるタレント探していたから」
「曜さんその日に予定は…」
「ん?ないよだからOK!」
「ならスタッフに連絡入れてくるわね」
と席を外した。
そしてなぜか曜さんがそわそわしだして
「あの…私花楓さんに聞きたいことが」
「ん?何ですか曜さん」
「充くんのことどう思ってますか?」
いきなり曜さんは何を言うのかと思えば…俺からしたら花楓は一番の理解者で親友だと思っている。花楓からも同じような評価を受けていると思っている。…が花楓からの返答は
「…一番大事な人ですね何があっても離したくない傍にいてほしい」
こんなこと言われて気付かないわけはない…花楓は俺のことが好きだということに…
「か、花楓?」
「みっつー…私ね…ずっと…あなたのことが…」
花楓はそう言いながら近付いて来て…
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