第9話 ロケ中~その1~
ロケでレジャースポットの新イベントの先行体験に来ていた。
「それにしても人気スポットなだけあって人多いですね」
「カップルも大勢いて羨ましい」
「おやおや?花楓さん周りのカップルに嫉妬ですか?」
と芸人さんが茶化す…芸人の仕事として場を盛り上げるのも大事な仕事なのだが…
「え!?いやいや私にそんな相手いませんから!」
「いたらいたでSNS上は大荒れでしょうw」
「たしかに美人タレント熱愛報道か!ってロケどころじゃなくなるな!」
こんな感じにロケはいい雰囲気のまま進んだ。
すると目的地に到着したので
「これからのシーズン夏ですから心霊ゾーンと呼ばれるところが期間限定オープンとのことで…体験できるのは2名まで!」
ここのスタッフに2人までなら体験可能と聞いていたので進行上で説明する芸人さんを横目に花楓を確認すると少し震えていた。気になったのでマイクに乗らないほどの声で
「花楓大丈夫?」
と聞いたら顔を横に振った…すると芸人さんも気付いたようで
「今回は!男2人で行こうと思います!」
「男2人で暑苦しい中心霊で涼しくなるんですかね」
「いやいや!充くんの爽やかさで涼しくなると思うよ!」
「それで涼しくなっては心霊スポット大泣きですw」
との絡みをしてテープチェンジとのことで一時中断していると
「すみません…怖いの苦手で…」
「いいんですよ如月さんその代わり次の所ではお願いしますね」
「は、はい!」
そして収録が再開されると
「さて!準備が整いました!カメラは入れないとのことなので音声だけでお楽しみください!」
そして暗い中に芸人さんと俺は入っていった…一方その頃外では
「本当にすみません…私が行った方がテレビ的にもよかったのに…」
「いやいやいいんですよ!元々音声だけだったので」
スタッフと花楓は話し合いをしていた
「次はブティックなので頑張ってもらいますけどね」
「それは任せてください!」
2人が会話している横で花楓と充のマネージャー同士で話をしていた
「あなたが充君のマネさん?」
「はい…あなたは…」
「自己紹介がまだだったわね、私は
「わ、私は相田曜です!」
「相田…って身内の方かしら?」
「義理の姉です…」
「あら!充君のお父様結婚されたのね!?」
他愛ない会話をしていると男2人が帰ってきてカメラマンとガンマイクを持ったスタッフは大慌てで2人の所に行き
「これは…すごい」
「過去最高の恐怖ですね…人生の中で」
「…いや充人生の中ってまだ16歳でしょ」
軽く花楓も突っ込んでくれて最初の体験イベントは終了した。
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