第5話 取材
懇親会の次の日、雑誌の取材を受けていた。
「充さん趣味はなんですか?」
「そうですね…スポーツ観戦ですかね。仕事無い日はテレビの前で見てたり現地観戦してますね」
「特にこのスポーツが好きっていうのは」
「サッカーですね。それぞれのチームの戦術を見たりボールを持っていない選手の動きを見て分析するの好きなので」
今受けている雑誌は女子高校生を中心に売れているオシャレティーンという雑誌だ。学校でも女子は基本的に見ているらしく会話がよく聞こえてくる。
「なるほど…それでは好きな異性のタイプと仕草を教えてくれませんか?」
「え!?あまり考えたことなくて…」
「そうなんですか?」
「でも…甘えてくる人ですかね…仕草は…至近距離で上目遣いですね」
「なるほど…たとえば…」
そういいながら記者さんが抱き着いて来て上目遣いで
「充くん…す~き♪」
「なっ!?///」
「ホントみたいですね…ふふっいいこと知っちゃった♪」
すると遠くでこの光景を見ていた曜さんが
「むう!」
「ん?あらあら曜ちゃん嫉妬?」
「そ、そんなんじゃありません!義弟が弄ばれてるのを見るとじっとしてられないんです!」
「あらあら可愛いんだから」
心さんが曜さんの頬をツンツンと突きながら弄っていた。
「でもあの記者は毎回あんな感じよ?」
「そうなんですか?」
「真の時もあんな感じよ…それに気に入った人にはずっと引っ付いてくるから気を付けなさい」
「は、はい!」
2人で会話している中取材の方は終わっていて
「ありがとう充くん♪いい記事書けそうだわ」
「いえいえ…初めて取材なんて受けたので緊張しましたが…」
「それじゃあ私が充くんの初めて貰っちゃった」
「い、言い方考えてくださいよ!///」
「ほんとまだ子供っぽさ残ってて可愛い♪」
記者さんは俺のお腹のあたり触り
「次も優しくしてあげるからね♪」
「もうよろしいでしょうか?」
するとそこにいつもと表情が違う曜さんが間に入り
「あら、あなたマネージャーさんよね?自分のタレントが大事なのも分かるけど少しくらいサービスだと思っていいじゃない」
「ダメです!大事な!大事な!タレントに傷なんてついたら取り返し付きませんしイメージにも関わりますから」
「ふ~ん…あ、充くんこれ私の連絡先よかったら次の取材の日とか…」
「取材を決めるなら私を通してからにしてください!」
そう言って曜さんは記者さんの連絡先が書かれた紙を奪いすぐさま登録して胸ポケットに入れた
「ち、ちょっと!私は充くんに渡したのよ!あなたには渡してないわ!」
「マネージャーを通さずに取材されてよからぬことかかれたらシャレになりませんから当然のことをしただけです!」
2人の間には見えないヒバナがバチバチと燃えていた
「まぁまぁ曜さん…それに記者さんも落ち着いて…取材無しのプライベートってことなら別に構いませんから」
「み、充!?私を裏切るの!?」
「やっぱり充くんわかってるじゃない!取材無しって条件ならいいのよね?」
「はい…連絡先は…
「そうそう!これからもよろしく♪」
去り際に胸を腕に当ててきた…すごい柔らかかった…
「ふふ…充くん♪」
「ひぃ…な、なんでしょう曜さん…」
「今回の事母さんと隆二さんに報告します♪」
「や、やめて!それだけは!」
「…なら今日は一緒に寝て?」
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