第4話 事務所の会食
社長の誘いから事務所内で来れる人が集まって会食が開かれた。中には有名若手タレントやベテラン俳優まで多くの人が集まった。俺は事務所の中でも下から数えた方が早いくらいの年齢なので飲酒はできない。…ちなみに真さんは成人しているため飲酒はできるのだが毎回俺に付き添ってくれる。
「でもいいよな~充のマネ若くておっぱいも大きいし」
「あらあらそんなこと言ってるから毎回心ちゃんが拗ねるのよ真♪」
うちの事務所では中堅ほどのタレントである
「いやいや…ウチのマネなんてまな板で色気ゼロだよ」
「色気ゼロで悪かったわね真~♪」
「……僕知りませんよ真さん」
「私も知らな~い」
香織さんはハイボール2杯ほど飲んでいる…まだ始まって30分なのに
「充くん私みたいに仕事疲れしてお酒に逃げたらダメよ?結婚出来なくなるから」
「…身に染みる言葉ありがとうございます」
俺は少し曜さんの方を見ていると、あちらは本場のマネージャー業のノウハウを教えてもらっていた。
「それにしても曜ちゃんだっけ?スタイルいいわよね…最初見たときモデルかと思ったわ」
「それは思った…まさか新人マネとはね…」
「あ、どうも
「おう!充!」
この方は
「充にマネがついたってことはもっと本格的に押していくってことだな…」
「あら幸成ちゃんもそう思う?」
「最初は人材不足っていつもの事なんだけど…社長ああ見えて厳しいからまず初めは自分で取ってこいって人だから」
「実績のない奴にマネちゃんは付けさせないって言ってたもんね…充くんよくここまで頑張ったわね」
「社長は僕を認めてくれってことでしょうか…」
「もちろん!俺も認めてるし事務所全員認めてるさ」
「ええ。充くんの実績と活躍を見たら認めざるを得ないわよ」
実績を積んでいる2人からのお褒めをいただき少し顔を赤くさせてしまった。
一方、曜は…
「まずは仕事の取り方なんだけど…」
「はい!…なるほど…」
と先輩達の苦労や教訓を学んでいた。
「それに充くんなら昼の帯番組の生放送には出させないようにしなさい」
「どうしてですか?」
「主婦層にあの子は学校休んでる不良生徒ってイメージが付きかけないからよ」
「な、なるほど…イメージも大切ってことですね…」
ある程度学び終えると…
「で、結局のところどうなの?」
「どうとは?」
「最近売り出し中のこの事務所の宝のマネに指名された感想よ」
「私はマネージャーであるのと同時に義姉でもあるので…あまり無理はさせたくないなと思ってます…」
「あらあら真面目になって♪」
「ただ…私…充の大ファンだったので実感ないです///」
真っ赤になりながらも先輩達からの受け答えもして
「あら!?もしかしたらマネとタレント内恋愛に発展したりして!」
「いやいや!それを言うなら心さんだって…」
「私?私は好きよ真の事でも今あの子に恋愛してる余裕ないのよ…たぶん充君もそんな時期が来るわ」
まだ曜には心さんの意図が分からないままコテンと首をかしげるのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます