第6話 アクセサリー販売店
今日は母ローズと共に、街にあるアクセサリー販売店を見てまわる。父さんは、ダンジョンに潜り仕事だ。珍しい魔物石があるか売らずに持って帰ってきてくれるらしいから楽しみだ。
まずは、雑貨屋から見ていく。この店の看板が彫られた小さなキーホルダーが売られていた。
キーホルダー
素材 木
品質 低
効果 なし
たいした商品でもないので直ぐに店をでる。雑貨屋を見ていても、量産品ばかりで価値もなさそうだ。
母にどこが凄い装備があるか聞くと、父の所属している冒険者ギルドが良いと言われた。
確かにレベルが高い人なら、凄いアクセサリーを装備しているだろうな。
「ここがお父さんが所属している冒険者ギルドよ。」
冒険者ギルドは、ハリソンの街に3つある。一つは、王国が運営している【ロイヤルギルド】、もう一つは、街が運営している【ハリソンギルド】、最後に個人で運営している【マリームギルド】だ。父は【マリームギルド】に所属している。
【マリームギルド】は、二階建ての建物で、普通の家の三倍ほどの広さがある建物だ。他のギルドに比べれば一番小さい。
母は受付に挨拶し、中を見学すると伝えてきた。中にいる冒険者は、5人いた。父は、仲間と共にダンジョンに行ってるらしい。
「凄いな。」
僕は、冒険者達を見て呟く。
装備が凄いのではなく、傷だけなのに働くことが凄いと思ったのだ。腕がない人や、足が無い人でもダンジョンに入っているのは、普通考えられない。
右腕が無い冒険者と左足が無い事務員に釘付けだ。
もとものは、凄い冒険者でも怪我で引退する人事は、ざらにある。死なないだけましなのだろうが、ここまでする職業なのかと思わされると同時に、父のことが心配になってしまう。
天職に【再生師】と呼ばれる天職があり、どんな怪我でも再生させられれると王都にあるらしいが、受ける為に2億エーンほどの大金が掛かるため、一般人では受けることが難しい。しかも必ず成功するとは限らないのだ。
「大丈夫?」
母が頭を撫でてくれた。表情が険しくなっていたのだろう。
「大丈夫。父さんの事を心配しただけ。」
母も苦い顔をしている。毎日怪我なく帰って来るだけでありがたい職業だと認識させられた。
それでは装備でも見てみようかな。
ミノタウロスの兜
素材 ミノタウロスの骨
品質 中
効果 一点防御Lv1
魔導師の指輪
素材 銀
品質 高
効果 火魔法強化Lv2
イヤリング
素材 銀
品質 中
効果 腕力強化Lv3
効果がある装備は、この3つだ。イヤリングに腕力強化がついてしかもレベル3とは、凄い装備だな。着けてるのが、気弱そうな魔法使いの女の子だけど。
冒険者に聞くと、効果つきの装備は、鍛冶職人でもなかなか作れるものではないらしい。【付与師】なら着けることができるが、この街には、いないみたいだ。たまに装備に勝手につくため、マイナスの効果もあるのが困るみたいだ。
冒険者ギルドを見て周り、やることもないため、街をぶらつく。
宝石店に入ったが、これといった効果のあるアクセサリーはなかったが、綺麗なアクセサリーを覚えたのは、有意義だったな。自分で作れれば高値で売れるだろう。
その後は、食材を買い自宅に戻って行った。
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