第26話 我慢対決だよ! あいすくーる!

 未咲「れいかちゃんっ!」


 そこには、何かを期待する目をした未咲がいた。


 玲香「……なによ」

 未咲「我慢対決……しない?」


 ただ、もうすでにもじもじしていて、真剣に我慢しようとする気概が感じられない。


 未咲「ねっ、いいでしょ……?」


 ぴらっとスカートまでまくりあげて、もう何がしたいのかわからない。シミみたいなのもついてるし……。


 未咲「勝ったらアイス買ってあげるから……」

 玲香「はぁっ……いいわよ」


 余計冷えそうなものをプレゼントされても……。そうは思ったけど、もう黙ることにした。


 未咲「はい、まずはこのすっご〜く膀胱に効く飲み物のんでねっ」

 玲香「はいはい、飲めばいいんでしょ」


 ごくっ、ごくっ。


 玲香「うっ……?!」


 くくくっ、さっそく効いてる。


 玲香「なに、これ……体じゅうの水分がいっきにおしっこに変わってっ……?!」

 未咲「そ、これを飲むとね、たちまちおしっこがしたくなるの」

 玲香「聞いて、ないわよ……っ、こんなにしたくなるなんて……っ!」


 もじもじしている玲香ちゃんはやっぱりかわいくて、すぐさま駆け寄って抱きつきたいくらい。

 強くぎゅっと掴まれたスカートはかなり皺ができてしまい、その奥に見えるぱんつのところにさっそくシミができはじめていた。


 未咲「そろそろおしっこ、したいんじゃない?」

 玲香「まだよ、わたしはまだ我慢……んんっ!」


 身体の奥から絞り出すように、我慢できなかったぶんが、じょっ……という音とともに溢れ出した。


 未咲「いいねぇ……その調子でもっといこう?」

 玲香「やだっ、わたしまだ我慢……いやぁぁっ」


 びじゅぃ〜〜っ……聞いたこともないような音を立てながら、最後まで出し切った。


 未咲「わたしも出すね……玲香ちゃん、こっちきて?」

 玲香「どうするつもりなのよ……まさか……!」


 未咲はわたしにくっついて、肝心の部分をわたしの太ももに密着させる。


 未咲「そ。わたしのおしっこで、玲香ちゃんの制服を汚すの」


 背徳的な笑顔を見せて、直後に決壊。ちょっと何をやってるのかよくわからなかった。


 玲香「あんたほんと変態的なことに関しては頭が回るわね……もはや関心すら覚えないわ……」

 未咲「褒め言葉として受け取っておくねっ」

 玲香「なんであんたはいつもいつも……んんんっ」


 まだ出し切っていないぶんがあったみたい。


 未咲「はぁ、玲香ちゃんをおかずにしたい……」

 玲香「ちょっと目つきがこわいなぁ……」


 途端に弱くなる玲香ちゃん。そのすべてが愛しい。


 未咲「次はどうしてほしい?」

 玲香「もういいわよ……あんたがさっき言ってたアイスくれたら考えてやらなくもないけど」

 未咲「え〜、だめだよー! 勝ったわたしにしか食べる権利はないんだから!」

 玲香「そんなこともないでしょ……はぁっ、わかったわよ、自分で買うから……」

 未咲「食べて今度はお腹こわさないでね?」

 玲香「ご心配ありがとう、あいにくわたしはアイスなんかでお腹を壊したことはないから」


 じゃっかん虚勢を張ってみる。少し考えれば嘘だと、この季節に住まうものならわかる。

 だけど相手が未咲だから、ともすれば騙せるのではないかと、このときは考えていた。


 未咲「さすがにそれはないかなぁ……」

 玲香「あら、わたしが言ってることが嘘だとでも?」

 未咲「うん」


 真顔でそういう未咲。


 玲香「あのねぇ……かりにもレディなんだから、このくらい言わせなさいっ」


 軽く頭をたたかれ続ける。妙に心地がいい。


 未咲「うんっ、うんっ」


 言いながら、徐々にほころんで漏らす未咲。嬉しょんをされると、こちらにとってはあまりうれしくはない。

 ……幼馴染のものだし、そこまで嫌悪してるわけでもないけど。


 玲香「なんで喜んでるのよ……」


 ため息しか出ないのだった。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る