第85話 異次元ボックスLV6

 固有種配置でクラヴィを呼ぶ。


『マスター呼んだか』

『ヤドカリでも話せるんだな』


『念話オンリーだがな』

『それ、俺も一緒だって……』


『クラヴィ。俺はすぐ次のダンジョンに行くから十二層でウロウロしててくれ。人が来たら連絡してくれ。ボス部屋に入られてからだといきなり呼ばれちゃうし、心構えの時間欲しいからな』

『了解した』


 クラヴィを配置した後はダンジョンコアに触れながら確認をした。


 ネームドモンスターから手に入れたスキルをアイテム化する方法だけど、使用MPに応じたグラム数以上の魔石を使用する事で、使い捨てアイテムとしてアイテム化する事が出来ると解った。


 そして、魔石で使い捨てアイテムとして作成する場合は、必要MPも普通に発動に必要なだけの数値だから現実的だ。


 エスケープなんかは有用なアイテムだから、暇を見て大量に作っておいた方が良いかもね。


 もう一つは二か所目のマスターになった事で、ダンジョンコア間での転移が可能になった。

 この場合は転移先がランダムでなく転移先が指定が出来る感じなので少し便利だ。

 現状二か所間の転移しかできないので確定じゃないけど、転移先が1180ってダンジョンナンバーで表示されてたから間違いないと思う……


 そして俺の現時点でのステータスだが、二か所のダンジョンを立て続けに攻略したお陰で、それなりに進化してる。



 Exp 0.9673/3587.9673


初期60ポイント+3587ポイントを自由に振り分け可能。


Skill 


溶解 スライムランク1スキル 獲得MP(DEX)×1


身体強化LV6 ゴブリンランク1スキル (LV×10%のSTR、VIT、AGI上昇)獲得MP(STR)×1


気配探知LV6 ウルフ系ランク1スキル 獲得MP(LUK)×1


突進 ラビット系ランク1スキル (5%のSTR、AGIの上昇)獲得MP(STR)×1


毒爪 マウス系ランク1スキル 獲得MP(DEX)×1


再生 オーク中ボス限定スキル(身体損傷の自動回復) 獲得MP(VIT)×1


風魔法LV6 スキルオーブ(エアカッター、エンチャントウインド、トルネード、ジェット噴射、風魔法強化LV2スキル)獲得MP(INT)×1


異次元ボックスLV6 スライムランク2スキル(収納1000トン、合成LV4、作成LV2)獲得MP(LUC)×1


DEX強化LV6 ゴブリンランク2スキル(LV×10%のDEX上昇) 獲得MP(DEX)×1


隠密LV6 ウルフ系ランク2スキル(隠蔽LV4、気配遮断、忍び足)獲得MP(LUC)×1


操糸 蜘蛛系ランク1スキル 獲得MP(DEX)×1


雷魔法LV4 マウス系ランク2スキル(電撃LV4) 獲得MP(INT)×1


怪音波 蝙蝠系ランク1 獲得MP(INT)×1


STR強化LV4 ゴーレム系ランク1スキル (LV×10%のSTR上昇) 獲得MP(STR)×1


ダンジョン転移 マスタースキル ダンジョン間で転移できる マスターランクにより制限在り 獲得MP(LUC)×1


エスケープ マスタースキル ダンジョン内でどのタイミングでも自由に1層へ移動できる。 獲得MP(LUC)×1


Rank 1/146925

マスターランク 1


 中々の成長度合いだけど、やっぱり気になるのは異次元ボックスレベル6だよね。


 合成がLV4になった事でミスリルの次の金属が合成可能になった!


 予想通りって言うか、幻想金属と言えばこれだよね! っていう感じのオリハルコンの作成に成功した。

 三種合成で10%程度の確率だから決して確率は高くないけど、比較的現実的な数値だ。

 素材の数は三個までがマックスみたいだね。

 現状の値段で考えると最低ラインがミスリルの三十倍で、手間を考えればミスリルの五十倍の値段設定で丁度いい感じかな。


 最新価格でg辺り百六十五万JPYくらいか。

 武器に1㎏使うと仮定して十六億五千万JPYからの値段設定だな。

 まぁ全部じゃ無くて、刃の部分だけとか限定して使わないと無理だね。


 このオリハルコンで作った武器はSTRに+50と+50%の補正が付く超優秀武器になった。


 そして作成LV2では、LV2までのスキルを付与できるようになった。

 下着系の防具とマジックバッグが一気に強化できる。


 でもMP消費はLV1のスキル付与に関しては半分の千五百になったけど、LV2のスキル付与は五千消費だよ……


 緑ポーションの在庫は多いから良いんだけどね。

 他の人が異次元ボックスを使えたとしても、作成スキルは殆ど死にスキルになりそうだな。


 合成だけでも十分な壊れスキルなんだけどね。


 ◇◆◇◆ 


 ゴブリン産の武器をベースにオリハルコン製の武器を作ったり、エスケープを付与した魔石を作ったりしてたら、麗奈から連絡が入った。


『社長、到着したよー』

『了解。今から転移始めるな』


 オセアニアの環礁の美しいこの国のダンジョンへと移動するんだけど、俺はまだダンジョンから出れないから、この美しい環礁は見れないのかな?


 あ、今まで二つのダンジョンのパターンで行くと、ボス部屋で見れるかも!


 今回は二十回ほどの転移で、辿り着く事が出来た。

『このダンジョンが終わったら二次ダンジョンの十層スタンピードの対応策に入るけど、今回は俺が間に合わないから、麗奈と咲が彩と協力し合って何とか対応してくれ』

「社長抜きで大丈夫かな?」


『精々LV20の敵だからよっぽど気を抜かなかったら、大丈夫だと思うよ。新しい装備も渡すし』

「大丈夫だよTB。私達で何とか頑張って見るから」


「わしも居るし心配するな」

『お、祖父ちゃん。今回はマジで頼むな』


 それでも心配はあるから、大量に作ったエスケープの魔石を咲に預けて置いた。

 それから一週間をかけてこのダンジョンの十三層にもボス部屋が現れた。


 さっさと、片付けてスタンピードに備えなきゃね。

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