第68話 異次元ボックスLV5

 俺は札幌への移動中に改めて自分の能力を確認した。


Exp 0.4789/3256.4789


STR + 800 - +95% 1560

VIT + 200 - +60% 320

AGI + 800 - +65% 1320

DEX + 520 - +50% 780

INT + 480 - 

LUK + 516 -


初期60ポイント+3256ポイントを自由に振り分け可能。


スキル 


溶解 スライムランク1スキル 獲得MP(DEX)×1


身体強化LV6 ゴブリンランク1スキル (LV×10%のSTR、VIT、AGI上昇)獲得MP(STR)×1


気配探知LV6 ウルフ系ランク1スキル 獲得MP(LUK)×1


突進 ラビット系ランク1スキル (5%のSTR、AGIの上昇)獲得MP(STR)×1


毒爪 マウス系ランク1スキル 獲得MP(DEX)×1


再生 オーク中ボス限定スキル(身体損傷の自動回復) 獲得MP(VIT)×1


風魔法LV6 スキルオーブ(エアカッター、エンチャントウインド、トルネード、ジェット噴射、風魔法強化LV2スキル)獲得MP(INT)×1


異次元ボックスLV5 スライムランク2スキル(収納100トン、合成LV3、作成LV1)獲得MP(LUC)×1


DEX強化LV5 ゴブリンランク2スキル(LV×10%のDEX上昇) 獲得MP(DEX)×1


隠密LV5 ウルフ系ランク2スキル(隠蔽LV3、気配遮断、忍び足)獲得MP(LUC)×1


操糸 蜘蛛系ランク1スキル 獲得MP(DEX)×1


雷魔法LV3 マウス系ランク2スキル(電撃LV3) 獲得MP(INT)×1


怪音波 蝙蝠系ランク1 獲得MP(INT)×1


STR強化LV3 ゴーレム系ランク1スキル (LV×10%のSTR上昇) 獲得MP(STR)×1


MP 8148/8148

Rank 1/116587


 俺って……ヤバイなこのステータス。

 何でいきなりこうなったんだろ?

 あの金亀か!


 何も落とさなかったから、大外れかと思ってたけど、凄いステータスアップの効果を持ってたんだなあいつ。

 って事は……麗奈もヤバい事なってるのか?


 気になるスキルは……

 文句なしに異次元ボックスLV5だな。

 収納100トンとか……もうね。


 作成? これはなんだ?


 そう思って鑑定してみた。

(異次元ボックスの中にある魔石、MP、魔法金属を利用して、魔導具を作成できる。作成できる魔導具は、スキルで覚えている能力に準ずる。LVの上昇で魔石使用量、MP使用量が軽減される)


 これは……かなり凄いぞ。

 魔法を付与した武器とか、身体強化を付与した防具とかもいけるかな?

 後はマジックバッグにステータスカードの必要ない鑑定具もできないか?

 鑑定はスキルじゃ無いからだめかもしれないけど?


 早速、11層のゴブリンたちから回収した武器をベースに、魔法を付与した武器を作ってみた。


 ゴブリンダガーをミスリルの刃に変えて、雷属性を付与してみた。

 ミスリルサンダーダガー STR+30 STR+20% 雷属性の付与


 成功だ。

 もっと付けれないかな? と思って挑戦してみたが、LV1だと1つしか付けれない様だ。


 だけど……これ他の人だとこの能力手に入れても使えないかもしれないな。

 一つ作るだけで、魔石十キログラムの消費と、MP三千の消費って他の人MPそんなに増えないだろ?


 頑張ってスキルをたくさん身につければそのうちできるのか?

 取り敢えず余りまくってる緑ポーション飲みながらもう少し作成試そう。

 

 一応やってみようと思った、鑑定の魔導具もスマホを異次元ボックスに入れてる状態だと、作れることが解った。

 以前彩に失敗した時用の予備で預かっていた携帯に鑑定機能を付与できた。

 だけどステータス調整は付与できないみたいだな。


『ねぇ彩? 何かバッグ持って無い? 普段身につける様なのが良いんだけど。後、彩の服の予備とか無い?』

「バッグはウエストポーチでもいい? 服は着替えは下着くらいしかないよ?」


『下着でもOK』

「変態……匂いかいだりするんでしょ」


『違うって、ちょっと新しい能力の実験なんだよ』

「そうなの? ブラジャーでもいい?」


 そう言って、カップサイズの小さなブラジャーとウエストポーチを渡してくれた。


 早速、異次元ボックスのアイテム収納をイメージして、ウエストポーチに付与した。


 マジックバッグLV1 十キログラムまでの荷物を収容できる。


 これは……超便利だ。

 売れそうだな。


 次はブラジャーに身体強化だな。

 あ、一種類のステータスしか指定できないや。


『彩、伸ばしたいステータスは何?』

「私は、INTかな?」


『ゴメンそれは俺が能力持って無くて無理』

「じゃぁSTRだね」


『OK』


 そう言って作った彩のブラは……


 怪力ブラLV1 STRが10%上昇する。


『彩、凄いの出来たから、自分で鑑定してみて』


 そう言って今の二つを渡すと彩がめちゃ喜んだ。

「これ凄いじゃん! 他の下着も頼んでいいかな? パンティと靴下とブラの三種類しかないんだけど……」

『Tシャツとか使わないの?』


「うん……」

『解った、じゃぁその三種類貸して』


 もう一度ブラに今度はVIT付与しようとしたら、『ブラジャーはSTRに固定されています』と表示された。

 じゃぁ、パンティでいいやと思いVITを付与すると成功した。

 靴下にはもう一度STRを付与しようとすると、あれ? と思うような表示が……


『STRはブラジャーに限定して理付けがなされています』


 ……STRはブラジャーにしか付与できなくなってた……


 靴下にAGIを付与して成功。


 でも、もしかして今後この付与は種類が固定されちゃったのかもしれない。

 男性用ブラもあるし……大きな問題じゃ無いよね?


 彩に靴下とパンティを返すと喜んでたからまぁいいや。


「ねぇTB、マジックバッグは容量はこれで精一杯なの?」

『作成スキルのLVが上がれば、いけると思う』


「そうなんだ。期待してるね?」

『でもね能力アップの付与はSTRがブラジャーVITがパンティAGIが靴下に固定されちゃったみたい何だよね……』


「それって……今後その能力が欲しいなら、下着買うたびにTBに全部渡さないと駄目って事?」

『そうなるね……』


「なんか、激しく嫌な気がするけど」

『ステータスアップが必要なかったら渡さなきゃいいよ? 勝負下着とかで能力アップする必要ないでしょ?』


「私は常に勝負なの!」

『……まぁ頑張れ』


 代々木から札幌ダンジョンまではヘリ→飛行機→ヘリと乗り継ぎ、二時間半で到着した。

 札幌ダンジョンシティの防衛は、まだ何とか持ちこたえていたので、俺が一人で入り口から飛び込んで、カマキリ型の中ボス『デスマンティスLV10』をサンダーダガーで瞬殺して終了させた。


 残念ながら十秒以内にコアを見つける事は出来ずにスキル取得は叶わなかった。


 今回の代々木十層スタンピードと札幌五層スタンピードは、【NDF】とTBにより、死者0負傷者二百五十名という数字で済み、世界中に【NDF】の存在感をアピールする事になった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る